「騙された有権者」は「おめでたい」存在…他人は利益のための存在、崇めなければ排除(適菜収)
【それでもバカ−高市早苗−とは戦え】
【第1回を読む】安倍難去ってサナエ禍蔓延 なぜ日本人は妙ちくりんな女に騙されてしまったのか
憲政史上初の女性首相誕生から9カ月あまり。嘘とデタラメを押し通す異常な人物がなぜ権力を握り続けるのか。新著「高市早苗という病」が話題の作家による緊急寄稿をお届けする。(全3回の第2回)
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高市早苗の根幹にあるのは人間という存在に対する徹底した侮蔑的な態度である。高市にとって他人は自分の利益のために存在するのであり、自分をあがめない人間は排除の対象でしかない。異性も単なる性欲のはけ口にすぎない。「CLASSY.」(1992年4月号)のインタビュー記事の写真キャプションにはこうある。
「好きな男性は、年上、年下関係なく、頭の良し悪し、性格も問わない。とにかく、顔(笑)。美少年、大好きです」
自伝的エッセー「30歳のバースディ その朝、おんなの何かが変わる」では、「三〇歳を過ぎて、二五歳の若いピチピチした男の子をたぶらかすなんて、犯罪じゃないかという気がしていた」と述べている。
こうした言動から見えてくるのは、男を人間でなく「モノ」として扱う態度であり、これは女を「モノ」として扱う、アジアに買春ツアーに行く昭和のオッサンのメンタリティーそのものだ。
結婚観も同じ。
「カッコイイ人を連れて奈良に帰って、故郷に錦を飾りたい。三上博史を連れて帰ってみなさいよ、高校の同窓会とか肩で風切って歩ける(笑)」
1992年の参院選に出馬したときには、選挙中に男に「目ェつけてた」(本人談=以下同。「週刊現代」1992年9月19日号)。落選することがわかると、高市は「待てよ。今晩、私は世界一悲しい女になれる日なんだわ」と思い、男に電話して同情を買い、支持者や新聞記者が捜し回る中、「ある場所」に行っていたという。「私はかわいそうな女」とアピールし、同情を利用する手口もこの頃からだった。
高市は「コスモポリタン」(1991年2月号)で、「一人とつき合っていてもほかにおいしそうな男がいたらつまみ食いしてみたいとかね」と語っている。これは高市が政治家になってからの行動パターンそのものだ。新進党から自民党へ渡り歩き、時の権力者に近づき、「つまみ食い」を繰り返す。
先述の「30歳のバースディ」には、こんな話がある。高校時代、大学生の彼氏に、デパートで買ったマフラーを「手編み」だと偽ってプレゼントした。彼の母親は「機械編み」だと見抜いたが、それでも彼は毎日そのマフラーをして高市に会いに来てくれた。高市は「おめでたい男だった」と記している。騙される人間は「おめでたい」のである。自分が仕掛けた嘘を信じ、けなげに思いを示し続けた相手を嘲笑する。高市は公約を平気な顔で破るが、高市は「騙された有権者」をせせら笑っているのだろう。=敬称略 (つづく)
(適菜収/作家)
