◆米大リーグ ロッキーズ5―11ドジャース(17日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 ドジャース大谷翔平投手(32)が17日(日本時間18日)、敵地・ロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場。5回に菅野智之投手(36)から通算4本目となる5試合ぶりの28号ソロを放つと、6回には今季最長不倒となる約137メートルの特大29号2ラン。今季初の2打席連発&4安打と得意の相手、球場でまたも快音を響かせた。左膝に不安を抱える中、投手復帰と打者としての無双モードが近づいてきた。

 乾いた音とともに打球が伸びた。4点リードの5回先頭。大谷は菅野の投じた低めのカットボールを振り抜いた。5試合ぶりの28号ソロが左中間席最前列に着弾。3月のWBCで共闘した先輩から投手別2位となる通算4本目のアーチを描いた。3回の二塁内野安打と合わせ、日米通算13打数9安打の打率6割9分2厘と驚異的な相性だ。

 「(得意だという)意識は特にはしていないですかね。いろんな球種を投げてくる方だと思うので。何か(の球種)に集中して張るというわけではなくて全体を捉えながら、たまたま長打が出ていますけど」

 菅野撃ちで勢いに乗ると、ファンから「MVPコール」が起きる中で迎えた6回2死三塁、メヒアのスイーパーが高めに入ってきたところを見逃さず、センター右の自軍ブルペンに打ち込んだ。今季初の2打席連発となる29号2ランは今季最長の飛距離452フィート(約137・8メートル)の特大確信弾。ドジャースの救援陣らはブルペンで味方の攻撃時に「この打席でこの選手が本塁打を打つ」と予想する「ホームランゲーム」を実施しているが、大谷の一発を予告していたのか、自らキャッチしたハートは両手を上げて大喜びだった。

 村上(Wソックス)から今季の日本人トップの座を奪い返し、自身が持つ日本人最長記録をさらに伸ばす6年連続6度目の30本塁打に王手をかけた大谷。8回の中前安打でレギュラーシーズンでは24年9月以来の1試合4安打とした。左膝などを痛めて打者専念が続く中、「100%ではないですけど、みんなどこかしら問題を抱えながらこの時期はプレーしている」。標高約1600メートルに位置し、気圧が低いことなどから他球場より10%ほど飛距離が伸びる「打者天国」クアーズフィールドでは通算打率3割9分8厘、9本塁打。残り2試合も大暴れの予感がする。(中村 晃大)