恩師の言葉「全部が身に染みる」…横浜高野球部OBの東芝・大河原正人監督、渡辺元智さんの死去悼む

横浜高野球部元監督の渡辺元智さん(享年81)の訃報から一夜明けた18日、プロ・アマチュア球界などで活躍する同高OBから悼む声が相次いだ。
「つい1週間前も連絡を取った。元気だと聞いていたので、最初は信じられなくて…」。横浜高時代の恩師である渡辺元智さんの訃報に接し、東芝野球部の大河原正人監督はすぐには信じられなかった。
大河原監督は高校時代、3年夏の甲子園で4強入り。渡辺さんの指導のもと、輝かしい実績を残したが、師の教えは人生の指針にもなっている。
渡辺さんが大切にした言葉は「目標がその日その日を支配する」と「人生の勝利者たれ」だった。「三笠山なのか、富士山なのか。どこに目標を置くのかで同じ一歩でも覚悟が違ってくる。毎日こつこつやっている選手は大舞台で力を発揮するし、信頼できる」。大河原監督はこう解釈する。
亜細亜大を経て社会人野球の東芝に進み、今は監督として選手を指揮する身だ。「改めてこの立場になると、ああ、そういうことを言っていたんだなと思う」。時を経て指導者となった今、恩師の言葉が胸に染みるという。
「人生の勝利者」とは、野球の成功だけを意味するものではない。野球で培ったものを、その先の人生にどう生かすかを問うた言葉だ。「いろんな経験をされているからこそ、ああいう言葉が出てくるんだと思う。高校3年生の時に言われてもピンとこなかったけど、全部の言葉が身に染みて教訓となっている」と大河原監督。「社会人としてどうあるべきか、人としてどうあるべきか」を教えてくれた存在の大きさを胸に刻んでいる。
今は気持ちを整理できないが、26日に開幕する都市対抗野球大会の頂点を目指す思いは一層強くなった。「一生懸命やれば、絶対どこかで助けてくれると思っている」
