HYUKOHの新曲MVに安藤サクラ出演、韓国国内で疑問の声 家族背景とタイミングを問題視か
韓国人気バンドHYUKOH(ヒョゴ)が批判を浴びている。
新曲のMVに安藤サクラを起用したためだ。
HYUKOHは8月18日18時、新シングル『Godspeed!』をリリースする。EP『24:How to find true love and happiness』以来、6年ぶりとなる新曲だ。
音源に先立ち、前日に公開されたミュージックビデオには、安藤サクラが主演として登場。映画『万引き家族』『怪物』『百円の恋』などへの出演を通じて、韓国でもよく知られている。
MVで安藤サクラはマラソンを走り、地下鉄に乗り込む。幼少期と現在を行き来しながら、繰り返される一日と、その中で積み重なっていく無気力感を表現している。

HYUKOH側が明かした起用理由は、演技力と没入感だ。安藤サクラの出演によって「より深みのある没入感を加えた」「繰り返しと停滞の時間を過ごす瞬間を、映画的に描き出した」と説明している。
しかし、安藤サクラの家族背景をめぐっては、歓迎できないという声もある。安藤サクラが、日韓併合期の日本で第29代内閣総理大臣を務めた犬養毅のひ孫にあたるためだ。
犬養は韓国で、朝鮮人を日本人の指揮下で労働する対象と捉えた帝国主義的な視点の文書を残した人物として批判されている。しかも、光復節(8月15日)からわずか3日後に、その子孫が出演する映像を公開したことについて、配慮を欠いているとの指摘が出ている背景には、こうした事情がある。
ただし、犬養を「戦犯」と断定し、安藤サクラを「戦犯の子孫」と呼ぶことは正確ではない。犬養は1932年の「五・一五事件」の際、海軍青年将校らによって暗殺された。第二次世界大戦後に開かれた極東国際軍事裁判で、戦犯として起訴されたり、有罪判決を受けたりした人物ではない。

また、犬養の息子である犬養健が法務大臣を務めたことも、戦犯一族であることの根拠にはならない。犬養健が法務大臣を務めたのは、敗戦後の1950年代だった。
犬養が残した帝国主義的な朝鮮観は批判の対象となる。しかし、曽祖父の歴史的責任と、数十年後に生まれた俳優本人の責任は分けて考える必要がある。
そして、肝心の安藤サクラ本人が先祖の思想を支持しているかどうかも確認されていない。

