330万円からのマツダ「CX-5」と全車電動化したトヨタ「RAV4」! 人気ミドルSUV、世代交代でどう進化した? 内外装やスペック、価格を比較
相次ぎフルモデルチェンジ、どちらも電動化と先進装備で刷新
2025年末から2026年春にかけて、国産ミドルクラスSUVの人気2モデルが相次いでフルモデルチェンジされました。マツダ「CX-5」とトヨタ「RAV4」、両モデルはどう違うのでしょうか。デザイン・スペック・価格を比較します。
マツダ「CX-5」は、2012年に初代、2017年に2代目が登場し、2026年5月21日に約9年ぶりのフルモデルチェンジを受けた3代目が発売されました。
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マツダのデザイン哲学「魂動デザイン」を全面採用した最初のモデルとして登場した初代以来、グローバルで累計500万台以上を販売するマツダの最量販モデルです。
トヨタ「RAV4」は、1994年の初代登場時にクロスオーバーSUVという新たなカテゴリーを確立した先駆的モデルです。約7年ぶりのフルモデルチェンジとなる6代目が2025年12月17日に発売。
「多様化」「電動化」「知能化」を開発キーワードに掲げ、純ガソリンエンジンを廃止してHEVとPHEV専用モデルとして生まれ変わりました。
「Life is an Adventure」をテーマに、「どこへでも行けそう、なんでもできそう」という価値観を体現した新世代SUVとして開発されています。
●外観/内装デザイン
CX-5のエクステリアは、デザインコンセプト「Wearable Gear(ウェアラブル ギア)」のもと、最新の魂動デザインを採用。先代よりも親しみやすくカジュアルな雰囲気へと進化した点が特徴で、日常使いでの使い勝手を重視した仕上がりとなっています。
インテリアは、マツダ初のGoogle搭載インフォテインメントシステムを採用し、S/Gには12.9インチ、Lには15.6インチのタッチパネル式大型センターディスプレイを備えた先進的なコックピットレイアウトに進化しています。
上位のLグレードではさらにBOSEプレミアムサウンドシステム(12スピーカー)と本革シートが標準装備されるなど、上質感が高められています。
RAV4のエクステリアは、「Big Foot」「Lift-up」「Utility」の3つの要素を軸に、力強さと機能性を融合させたデザインが特徴です。角張ったボディによるタフなデザインでアウトドア志向を強めたスタイルに仕上げられており、「Z」と「アドベンチャー(Adventure)」でそれぞれ異なる顔を持ちます。
インテリアは水平基調のデザインで良好な視界を確保し、インパネの上端を約40mm低くすることで開放的な空間を演出しています。
角ばったメーターとディスプレイが特徴的な直線的なデザインで、12.9インチ大型ディスプレイオーディオを全車に標準装備。トヨタ初採用となるカラーヘッドアップディスプレイも設定されています。
CX-5は最新の「魂動デザイン」をまとい先代より親しみやすくカジュアルな仕上がりへと進化し、RAV4はタフで機能的なアウトドア志向のデザインを打ち出しています。
●ボディサイズ
CX-5は全長4690mm×全幅1860mm×全高1695mm、ホイールベース2815mm。先代からホイールベースを115mm延長し、後席の膝前・頭上の空間が先代に比べて拡大されました。荷室容量は466Lを確保しています。
RAV4はZが全長4600mm×全幅1855mm×全高1680mm、ホイールベース2690mm、アドベンチャーが全長4620mm、全幅1880mmとなります。荷室容量はRAV4が749Lと、クラストップレベルの積載性を誇ります。
CX-5は全長とホイールベースの長さによる室内の余裕が特徴で、RAV4はグレード別の外観差とアウトドアを意識したタフなスタンスが特徴です。
●主要装備・安全装備
CX-5はマツダ初のGoogle搭載インフォテインメントシステムを採用しました。安全装備には「i-ACTIVSENSE」の最新世代を搭載し、アダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストは全グレードに標準装備されます。
ドライバーの異常を検知して自動停車する「ドライバー異常時対応システム(DEA)」はLグレードに標準装備され、Gグレードではメーカーオプションとして設定されます。
車体構造では、一般的な高張力鋼板より格段に強度が高い2000MPaクラスのホットスタンプ鋼板を初採用し、万が一の衝突時にも客室の変形を最小限に抑えます。さらにマツダ初の3チャンバーエアバッグも新搭載し、乗員保護性能が大幅に高められています。
RAV4はソフトウエアプラットフォーム「Arene(アリーン)」をトヨタで初めて採用し、OTA(無線)による継続的なソフトウエアアップデートに対応する点が大きなトピックです。
Areneの採用によりToyota Safety Senseやコックピット機能のソフトウエア開発を効率化しており、「Toyota Safety Sense」の最新世代を全車に標準装備しています。
12.9インチHDディスプレイは全車に標準装備され、トヨタ初採用となるカラーヘッドアップディスプレイ(スロープ表示)も設定されています。
●パワートレイン
CX-5のパワートレインは、マイルドハイブリッドシステム「M ハイブリッド」を組み合わせた2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジン「e-SKYACTIV G 2.5」の1種類に一本化されました。
エンジン単体の最高出力は178PS、最大トルクは237N・mで、モーターは最高出力6.5PS、最大トルク60.5N・mを発揮します。トランスミッションは6速ATです。
駆動方式は2WD(FF)と4WDから選択可能で、WLTCモード燃費は2WDが15.2km/L、4WDが14.2km/Lです。2027年には新世代エンジン「SKYACTIV-Z」を採用したストロングハイブリッドの追加も予定されています。

RAV4のパワートレインは、全車がHEVまたはPHEVを採用し、純ガソリン車は廃止されました。HEVは2.5リッター直列4気筒エンジンと前後2基のモーターを組み合わせ、エンジン単体では最高出力186PS・最大トルク221N・mを発揮します。システム最高出力は240PSです。
駆動方式は電気式4WD「E-Four」のみで、前後輪の駆動力を状況に応じて緻密に制御します。悪路や雪道でのトラクション性能を高めるTRAILモードとSNOWモードも備えています。
WLTCモード燃費はZが22.5km/L、アドベンチャーが22.9km/Lです。PHEVは2026年3月9日に発売され、EV航続距離はZが151km、GR SPORTが145kmを実現しています。

CX-5はMHEV採用のガソリンSUVとして幅広い価格帯と選択肢を用意し、RAV4はHEV・PHEV専用化で電動化を前面に打ち出しています。
●グレード・価格
CX-5はS・G・Lの3グレード構成で、各グレードに2WDと4WDを設定。エントリーのSグレードは主要な安全装備を標準装備しつつ価格を抑えた仕様で、中間のGグレードは合成皮革とスエード調素材を組み合わせたシートや運転席パワーシートなどを標準装備。
最上位のLグレードには15.6インチ大型インフォテインメント、本革シート、BOSEプレミアムサウンド(12スピーカー)、ハンズフリーパワーリフトゲートなどが装備されます。価格(すべて消費税込)はエントリーのS 2WDが330万円、最上位のL 4WDが430万6500円です。
RAV4はHEVがZ(490万円)とアドベンチャー(450万円)の2グレード、PHEVがZ(600万円)とGR SPORT(630万円)の2グレードです。
価格面では、CX-5が330万円から、RAV4のHEVが450万円からと、スタート価格に大きな違いがあります。
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ほぼ同時期にフルモデルチェンジを迎えた新型CX-5と新型RAV4は、どちらも電動化と先進装備の充実を果たしながら、異なる個性を持ちます。
CX-5はMHEV採用のガソリンSUVとして多彩なグレードと幅広い価格帯を用意し、RAV4はHEV・PHEVのみに絞った電動SUVとして電動化を前面に打ち出している点が特徴です。予算やライフスタイルに応じて、適したモデルを選んでください。

