14日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比236.26ポイント(0.93%)安の25160.25ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が71.84ポイント(0.85%)安の8354.65ポイントと4日続落した。売買代金は1357億2370万香港ドルと低調が続いている(13日前場は1320億2820万香港ドル)。
 様子見ムードが漂う流れ。中国の経済動向を見極めたいとするスタンスが買い手控えにつながっている。中国本土では週明け17日に、7月の月次経済統計がまとめて公表される予定。最新の市場コンセンサスでは、小売売上高が持ち直す一方、鉱工業生産は鈍化し、年初来の固定資産投資や不動産投資は縮小率が拡大する見通しだ。これまでに報告された貿易や物価の統計では、内需の弱さが示されている。一方、香港では主要な上場企業の決算報告が本格化。業績動向に着目した売買も活発化している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、宅配サービスの京東物流(JDロジスティクス:2618/HK)が12.9%安、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が10.1%安、不動産デベロッパー香港大手の長江実業集団(CKアセット・ホールディングス:1113/HK)が7.3%安と下げが目立っている。京東物流の中間決算は予想を下回り、京東集団の4〜6月期決算は上場来で初めての減収。長江実業の中間決算は前年同期比37.8増益と堅調だったが、資産売却など特別利益を除く本業の増益率は5%程度とさえなかった。
 セクター別では、医薬が安い。剤泰科技(北京)(7666/HK)が6.2%、江蘇恒瑞医薬(1276/HK)が4.6%、英セキ智能(3696/HK)が4.5%、晶泰HD(2228/HK)が3.4%ずつ下落した。
 人工知能(AI)関連銘柄の一角もさえない。ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が5.1%安、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が2.2%安、雲知声智能科技(9678/HK)が1.3%安、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が1.0%安で引けた。
 そのほか、半導体ファウンドリー中国大手の華虹宏力半導体(1347/HK)が12.3%安。同社の4〜6月期決算は利益4.9倍と好調だったが、投資家の高い期待にはとどかず、7〜9月期の売上高見通しもブローカー予想を下回った。
 半面、産金セクターは高い。中国黄金国際資源(2099/HK)が12.9%、霊宝黄金(3330/HK)が5.4%、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が2.5%、紫金鉱業集団(2899/HK)が1.7%ずつ上昇した。
 そのほか、香港地下鉄など運営の香港鉄路(MTR:66/HK)が2.4%高。中間決算の106%増益が好感された。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.21%安の3918.65ポイントで前場取引を終了した。医薬が安い。公益、不動産、消費、金融、半導体、自動車なども売られた。半面、軍需産業は高い。資源・素材、通信、情報機器も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)