交錯するパリSGとユーベの“思惑” 混迷を深める鈴木彩艶の去就問題はどうなる? 伊紙が伝えた交渉の内情「レンタル移籍に賛同しない幹部もいる」

パルマでの鍛錬の時を終え、ステップアップを目論んでいる鈴木(C)Getty Images
日本代表守護神の去就が混迷を深めている。パルマに所属する鈴木彩艶だ。
今夏の移籍市場で去就が注目される数多のGK陣の中でも“目玉”として見られてきた23歳は、2024年7月から在籍するパルマで研鑽を積み上げ、欧州トップリーグでの実績も十分。さらなる成長を求める本人の意向もあり、メガクラブへのステップアップが有力視されている。
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様々な噂が飛びかった中で、ここにきて「合意間近」と報じられているのが、パリ・サンジェルマンだ。チャンピオンズリーグ(CL)王者であるフランスの“巨星”は、パルマが求めた3000万ユーロ(約55億1175万円)を超える3500万ユーロ(約64億3000万円)を提示。ユベントスやアストン・ビラ、ニューカッスルといったライバルたちを一気に出し抜いた。
もっとも、注目されるのは、加入後の鈴木の扱いだ。イタリアの移籍専門サイト『TUTTOmercatoWEB』によれば、ロシア代表のマトベイ・サフォノフが正守護神として君臨するパリSGは、契約後に「期限付き」という条件でユベントスに貸し出し。2番手としてクラブに置くことなく、トップレベルでの出場機会を与える想定だという。
ユベントスは鈴木のレンタルに「前向きだ」とされている。ただ、伊紙『Gazzetta dello sport』によれば、首脳陣は「給与面、育成ボーナスフィーの支払い至るまで、コストとメリットの詳細を精査したい」と契約を熟考。さらに内部には「レンタル移籍に賛同していない幹部もいる」という。
同紙は、鈴木側の意向を含めて、次のように続けている。
「このやり方はユベントスというよりは、トゥールーズやロリアンのようなフランスの下部クラブのような手法だ。スズキを扱える時間は限られており、関係者の間では、より現実的な対応が優先されている。スズキの代理人との会合は極めて重要になるだろう。本人のビアンコネーリ(ユベントスの愛称)への敬意は変わらないが、ザイオンは野心的な若者で、事実上パリSGに所属している今、パリでポジションを争いたいと考えている」
さらに同紙は「スズキとパリSG側が判断に時間を求める場合、早期決着を望むユベントスはリスクを冒さず。直ちに別のゴールキーパーへ軸足を移す決断を下す可能性もある」と断言。「調査は続いている」という“プランB”としてトッテナムのイタリア代表GKグリエルモ・ヴィカーリオとレアル・マドリーのウクライナ代表GKアンドリー・ルニンに注力している。
欧州メガクラブの思惑が交錯する鈴木の去就。日本代表守護神の新天地はどこに落ち着くのかは、今夏の移籍市場における一大トピックとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

