中国軍、インドネシア海軍と台湾東方海域で共同訓練…「管轄海域」化へ既成事実を積み重ねる狙いか
【北京=東慶一郎、ジャカルタ=作田総輝】中国軍は12日、中国とインドネシアの両海軍による共同訓練を台湾東方海域で行ったと発表した。
中国は最近、同海域に公船を相次いで派遣し、「管轄権」を一方的に主張している。第三国との訓練を利用し、同海域を「管轄海域」とする既成事実を積み重ねる狙いとみられる。
香港紙・文匯報によると、同海域で中国が外国軍と戦術的訓練を実施するのは初めて。中国側の発表では、訓練には、中国海軍のミサイルフリゲート艦「紅河」とインドネシア海軍のフリゲート艦が参加した。通信や海上補給に重点を置き、「両海軍の共同行動能力を高める」としていた。
軍事専門家の宋忠平氏は同紙に「中国がこの海域での完全な管轄権を有することを証明するものだ」と主張した。
インドネシアは、各国との安全保障協力を拡大させている。今月8日には、同国海軍のフリゲート艦が、相模湾で行われた海上自衛隊との共同訓練に参加した。今月末には日米豪などとの合同演習も控えている。
ただ、近年は最大の貿易相手国である中国への接近が目立つのが実情だ。昨年4月には初の外務・防衛閣僚会合(2プラス2)を実施し、安全保障上の連携強化をアピールした。
台湾外交部(外務省)は12日、インドネシア側に訓練について説明を求めたと明かし、「中国は国際規範を無視し、地域の緊張を高めている」と非難した。
