ABS秋田放送

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3年前、地元の横手市にUターンして起業した夫婦が、あの秋田名物の新たな食べ方を提案する「たれ」を発売しました。

開発期間は約1年。

夢の商品開発を果たした夫婦の思いを取材しました。

日本三大うどんにも数えられる、秋田名物・稲庭うどん。

この伝統の味に、新たな楽しみ方ができました。

それが、かけて混ぜるだけで食べられる、「レモン香る塩だれ」です。

三雲紫恩アナウンサー
「さわやかな香りですね。いただきます。レモンとニンニクと塩こうじのすごく深みのあるさわやかな味が口の中に広がりますね。これからの夏の時期にピッタリだと思います」

開発したのは、横手市に住む奥颯人さん、良美さん夫婦です。

高校の同級生だった2人は、大学進学後、それぞれ関東で働いていて、27歳の時に結婚しました。

そして30歳の節目の年に「地元のためになる仕事がしたい」と、Uターンを決意。

おととし、横手で県内の特産品を取り扱う地域商社「秋田イイモノ」を立ち上げました。

秋田イイモノ 奥颯人代表
「都内で暮らしていたころに、秋田の食材・商品を見かけることが少なかったというのがあったので、それを県外に発信するような仕事がしたいと思って」「地元民である2人で、これはいいなと思うものをセレクトして販売していくというコンセプトの事業です」

起業して3年目となる今年、念願だった自分たちのオリジナル商品を生み出そうと、クラウドファンディングに挑戦。

注目したのは、秋田名物・稲庭うどんでした。

良美さん
「この年代ですと、稲庭うどんを知っていても、それが秋田のものだと知らない方がいらっしゃって、稲庭うどんと秋田を結びつける商品を作りたいなと思って、稲庭うどんのたれを開発し始めました」「今回開発したものが、稲庭うどんをゆでたら、かけて混ぜるだけという簡便さもうたっていて、忙しいお母さんとか一人暮らしの手助けになればいいなと思っています」

理想の味を求めて、2人は全国の様々なたれを調査。

試食を重ねるうちに塩味が稲庭うどんとしては新しく、マッチするとして、塩だれの開発に取り組むことになりました。

秋田産の食材にこだわり、飛び込み営業で、開発に協力してくれる企業を探しました。

「(この車でいろいろ行った?)秋田広いので、ここは横手市なんですけど、県北とか北のほう行くと2時間半とかかかったりするので大変なんですけど、それはそれで新しい出会いがあるので、すごく楽しいかなと」

2人の思いに共感した企業のひとつが、湯沢市の老舗醸造元・石孫本店です。

たれの味の決め手となっているのが、創業から約170年受け継がれてきた塩こうじ。

秋田が誇る発酵の力が、まろやかなコクを生み出しています。

秋田イイモノ 奥颯人代表
「まろやな味わいと長期熟成しているということで、すごくうまみが引き立った塩こうじだなというふうに思いましたので使わせていただきました」「秋田の発酵文化というと日本酒だったり、みそ、しょうゆ、しょっつるとかいろいろ多くありまして、古来から続いてきた食文化だというふうに思っていて」「それを今の食卓というか食べ方と上手くミックスさせて届けたらいいなという風に思っています」

石孫本店 石川果奈社長
「本当に昔ながらの調味料を新しい形で生まれ変わらせてくださって、消費者の方に届けていただけるというのが、とてもうれしく思っております」「これからも我々が思いつかない発想で、秋田の新しいスタンダードになるおいしいものを作りだして、生み出してほしいなと思っております」

原材料だけでなく、パッケージデザインやPR動画の制作も県内企業に依頼し、オール秋田にこだわっている2人。

秋田愛あふれる2人の今後の展望は。

秋田イイモノ 奥颯人代表
「今回の商品開発ってところをしっかり成功させて、私たちの実績としてほかの事業者さんに還元できればと思っている」「主に農作物を扱うことも多いんですけど、農作物のブランド化の付加価値をつけて県外に届けることにも今後は力を入れたいと考えている」

良美さん
「秋田に根付いているおいしいものを自分たちの目線でいいなと思ったものをセレクトして今後も発掘して全国のみなさんに届けたいなと思っています」

秋田の魅力をより輝かせるために。

2人はこれからも地元の商品に光をあて新たな価値を生み出し続けます。

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紹介した塩だれは、県内の道の駅のほか、公式ホームページで購入することができます。

冷水でしめたうどんに、パスタソースのようにかけて味わってほしいということです。

※8月7日午後6時15分のABS news every.でお伝えします