2030年W杯決勝はベルナベウか、11万5000人収容の新スタジアムか…スペインとモロッコが水面下で攻防
2030年にスペイン、ポルトガル、モロッコの3カ国で共催されるFIFAワールドカップ。注目を集める決勝戦の開催地を巡り、スペインとモロッコの間で水面下の駆け引きが繰り広げられているようだ。
2026年大会に続き、複数国による共催で開催される2030年ワールドカップ。この大会は1930年にウルグアイで開幕した第1回大会から100周年を迎える記念大会となるため、特別措置として第1回大会の開催国だったウルグアイ、さらにアルゼンチン、パラグアイでもそれぞれ1試合が開催される予定だ。その後は、スペイン、ポルトガル、モロッコの3カ国を中心に大会が開催される。
その中で、開催国の間で特に大きな注目を集めているのが「決勝戦」の開催地だ。
スペイン紙『El Mundo』によれば、スペイン側ではレアル・マドリードの本拠地であるサンティアゴ・ベルナベウでの決勝開催が有力視されている。同紙はFIFA会長ジャンニ・インファンティーノ氏とレアル・マドリード会長フロレンティーノ・ペレス氏の良好な関係を背景に、ベルナベウ開催に向けた「暗黙の了解」が存在すると報じた。
一方でモロッコは共催計画に加わって以降、インファンティーノ氏との関係性を背景に影響力を強めているとみられている。ベルナベウに対する対抗候補として同国が推しているのが、カサブランカ近郊で建設が進む「グラン・スタッド・ハッサン2世」だ。同スタジアムは完成すれば収容人数11万5000人を誇り、世界最大級のサッカー専用スタジアムとなる見込みで、2027年後半の完成を目指しているという。
同メディアは、今後数カ月にわたってこの問題に注目が集まると指摘。モロッコは公の場では沈黙を保ちながら、水面下で外交を展開している一方、スペイン政府とスペインサッカー連盟(RFEF)は、公の場でも舞台裏でも対立を避ける姿勢を示しているという。
なお、決勝戦の開催地は2027年に決定される予定で、その判断はFIFAに委ねられるという。『El Mundo』は、スペイン側にとって最大の切り札がフロレンティーノ・ペレス会長の存在だと指摘。決勝戦をスペインで開催するためには、ペレス氏がレアル・マドリード会長の座にあり続けることが鍵になると伝えている。

