若返り効果抜群…プロトレーナーがこぞって絶賛する「ワールド・グレイテスト・ストレッチ」とは
「年々体が硬くなってしんどいけど、ストレッチをあれこれやるのはめんどくさい」―そんな人に最適なストレッチが、遂に見つかった!
歩きやすく姿勢のよい身体になる
「『短い時間でできるストレッチを1つだけ勧めるとしたら?』と問われて、多くのトレーナーや指導者が選ぶエクササイズをご存じでしょうか。それは、プロアスリートのトレーナーの第一人者であるアメリカ人のマーク・バーステーゲン氏らが提唱した、ワールド・グレイテスト・ストレッチ(以下、WGS)です。短時間で凝り固まった全身をほぐし、血流をよくして、主要な関節のポテンシャルを引き出すことができる合理的なストレッチなのです」
そう語るのは、日本コアコンディショニング協会副会長で、自らもアメフト米国代表などのプロチームをはじめトップアスリートを多数指導した経験を持つ石塚利光氏だ。
WGSは、バーステーゲン氏らにより、アスリートのウォーミングアップやパフォーマンス向上に役立つとして'04年に書籍で紹介された。
'06年にはワールドカップでドイツ代表の選手たちが実践し、その後もアメリカのプロフットボールやプロバスケットボールのプレーヤーが取り入れるなどして、一気に広まったという。
理学療法士の中北貴之氏が、WGSの効果を絶賛する。
「全身を無理なくほぐし、歩きやすく立ち上がりやすい身体づくりが手軽に行える、素晴らしいストレッチです。関節痛、歩幅が狭くなること、可動域の縮小、筋肉の収縮力の低下など、加齢とともに進む避けようのないさまざまな体の変化も、一連のストレッチで効率的に改善が期待できます」
だが、日本ではまだあまり知られていない。この「世界で最も偉大なストレッチ」とはいったいどのようなものなのかを見ていこう。
WGSの4つのステップ
具体的な方法は、次の4段階に分かれる。
機ノ昭蠅鮹鰐未砲弔い燭泙淙丗を前に大きく踏み出し、足を出したのと同じ側のひじを地面につける(「エルボー・インステップランジ」)。
供イ修里泙淆を吐きながら、ひじをつけた側の腕を、天井に向けて伸ばす(「ソラシック・ローテーション」)。
掘ノ昭蠅鮑討喘鰐未砲弔院足の位置は変えずに両膝を伸ばし腿のストレッチを行う(「ハムストリングス・ストレッチ」)。
検ズ埜紊望緘梢箸魑こして重心を前方へ移し、後ろ足の腿を伸ばす(「フェンシング」)。
これらの一連の動きを左右両方行って1セットとし、一日数セット行えばよい、というわけだ。
考え抜かれた一連の動きで全身をストレッチするWGSは、われわれ日本人にとても大切な効果をもたらすと、日本全国のトレーナーを育てるStrong Bondsの代表取締役・岩田諭氏が語る。
「日本人は椅子に座りっぱなしの時間が長く、姿勢維持や歩行時の脚の引き上げに重要な役割を果たす『腸腰筋』という、上半身と下半身をつなぐ筋肉が硬くなりがちです。これを自力で伸ばすのは難しいのですが、WGSの動きはそれを可能にしました。また、足を前に出すことで、ハムストリングスという腿裏の筋肉やお尻の筋肉が伸ばされ、わずか1セットのポーズでも下半身の筋肉がしっかりと刺激され、全身の血行も促進されます」
さらに、腿裏の筋肉を伸ばすことで骨盤が立ちやすくなって、よい姿勢を作りやすくなり、嚥下機能改善や転倒予防にもつながるという。まさにいいこと尽くめのストレッチだ。
日本でも流行中
実際にこのWGSは、日本のジムでも徐々に取り入れられつつある。
現在、全国に52店舗を展開しているパーソナルジム・ASPIのトレーナー・青山和希氏が語る。
「全店で取り入れ始めたのは5年ほど前です。導入のきっかけは、さまざまな部位に有効なストレッチが一つにまとまった完成度の高さと、全身のどこに問題を抱えているかが直ちに把握できることです」
これにより、その人に合った、ケガをしないトレーニング方法を提案できるようになったという。
【後編を読む】 1日たった5分で筋肉が変わる…画期的なストレッチが遂に見つかった
「週刊現代」2026年8月3日号より

