日本人戦没者の遺骨、発見ならずも木炭確認 試掘結果分析しさらなる調査検討へ/台湾
調査を主導したのは、日本政府の委託を受けた「日本戦没者遺骨収集推進協会」で、台湾電力第3原子力発電所放水口付近で今月20日に始まった。
同協会の派遣団長を務める井上達昭さんによると、遺骨そのものは見つからなかったものの、木炭や焼けた物質が確認された。井上さんはこれらが遺体を火葬した形跡の可能性があるとの見方を示した上で、今後の調査に向けた手掛かりになればと期待を寄せた。
今回の作業には、約10人の台湾人ボランティアが参加した。井上さんは台湾の人々の熱意ある協力が最も印象に残ったと語った。
同県在住で、7年前から戦没者の遺骨に関する調査に携わってきた舘量子さんは、遺骨の発見につながらなかったことに無念さをにじませつつも、作業に加わった台湾の人々に感謝した。また、この活動がより高いレベルで関心を集め、さらなる調査が実現することを願った。
同地は墾丁国家公園内に位置し、すぐそばにはサンゴ礁がある。同公園管理処は今回の調査に対し、人道的、文化的、歴史探究の観点から歓迎したとしつつ、環境保護のため、大規模な掘削ではなく手作業による試掘を認めたと説明。何らかの発見があった場合、今後の対応を改めて検討するとした。
同地は30日、作業を終えた後、全ての土が埋め戻された。
(黄郁菁/編集:楊千慧)

