ヤクルトがキハダの「シーズン中契約延長」を巡り激論…「来季の抑え確保」派と「安定感不足」派で対立
オスナ、サンタナの例も
若手主体の陣容でセ・リーグ前半戦を盛り上げてきたヤクルト。7月に入ってからは黒星先行と息切れ気味だが、後半戦に向けて“燃料投下”と言わんばかりに、球団が大型契約を結ぶ可能性があるという。
「ヤクルトOBでさえ最下位予想が目立った開幕前の下馬評を見事に覆せたのは、池山監督が2軍監督時代から目をかけてきた若手選手を躊躇なく次々と起用し続けたから。選手も横一線、レギュラー白紙の状態となったため我先にポジションを確保しようと目の色を変えて戦う姿が印象的でした」(球団OB)
79敗を喫した昨シーズンは投打ともにいいところなしだったが、今年は開幕からメジャー時代に抑え経験もある左腕のホセ・キハダ投手(30)が開幕からクローザーとしてフル回転している。
「質のいい速球主体のピッチングでここまでリーグ2位の21セーブをマーク。チームは2019年から2022年まで在籍したスコット・マクガフ(36)、2023年は田口麗斗(30)が抑えとして君臨しましたが、ここ2年はやり繰りが大変で、安定したクローザーは不在でした。チームの成績にもよりますが、この勢いでいけば40セーブを挙げることも考えられます」(同前)
キハダは単年の推定1億3300万円で契約しているが、球団は早くも来シーズンを見据え、今季中に契約をまとめる動きを見せている。
「ヤクルトは’24年シーズン途中にホセ・オスナ(33)、ドミンゴ・サンタナ(33)の契約延長を発表したこともある。キハダも同様に、早ければオールスター明け〜8月上旬にも契約延長を発表したい構えです。今年は出来高を含めると2億円近い年俸を手にするため、最低ラインは2億円以上の複数年契約で代理人と攻防になりそうです」(球団関係者)
もっとも、球団に金銭的な余裕があるわけではない。
「複数年契約を結んで年俸5億円の山田哲人(34)は6月13日のオイシックス戦で左太もも裏を痛めて欠場、7月10日に復帰予定でしたが再び回避しています。同じく年俸3億7500万円のホセ・オスナも不振で、7月6日に今季2度目の2軍再調整を命じられています」(同前)
さらには、ここ最近の“不振”により、「契約延長は拙速ではないか」という声も挙がっている。
「セーブ数こそリーグ2位ですが、防御率は3.27、5敗を喫しているなど安定感に欠ける。シーズン序盤こそ真っすぐで押し切れたが、打者の目が慣れてきた後半戦にもそれが通用するかどうかは不安なところです。実際、“待った”をかける球団幹部もいて、契約延長の予定がひっくり返る可能性もあります」(球団スタッフ)
再び阪神、巨人との優勝争いに加わるべく、ヤクルトが決断を迫られている。
