フランス南西部の山火事で20万人近くが避難 7月までの焼失面積が過去最大を更新 熱波による乾燥で延焼続く
フランス南西部のボルドー近郊などで大規模な山火事が発生し、20万人近くが避難を余儀なくされています。フランス全土では6月中旬から襲来した記録的な熱波による乾燥で山火事が頻発し、7月までの焼失面積が過去最大を更新しています。
フランス南西部では22日、ジロンド県のボルドー近郊で山火事が発生。同じ南西部のランド県でも山火事が起き、被害が拡大しています。
これまでに合わせておよそ3万5000ヘクタール以上、パリ市の3倍以上に相当する面積が焼失していて、消防士2人が死亡し、家屋50軒以上が全壊するなどの被害が出ています。
現在も延焼が続き、およそ19万8000人が避難を余儀なくされていて、マクロン大統領は「状況は依然として極めて緊迫している」として、EU=ヨーロッパ連合に災害対応支援措置を要請しました。
フランス全土では6月中旬から相次いで襲来した記録的な熱波により土地の乾燥が進み、山火事が頻発する事態となっています。
ルコルニュ首相はこれまでに全土でおよそ10万ヘクタールが焼失したとしたとしていて、観測開始以来、同時期の記録として過去最大となっています。
一方、スペインでは首都マドリード近郊で複数の山火事が発生し、政府がマドリード自治州などに国家非常事態を宣言しました。
マドリード自治州と隣接するアビラ県ではあわせておよそ6万人が避難し、2万8000人ほどが自宅待機を余儀なくされています。
現地メディアによりますと、焼失面積はすでにおよそ4万5000ヘクタールにのぼるということです。
さらに、火災は制御できない状態となっていて、10の自治体で避難命令が出されていると報じられています。
消火活動が続く現場付近を訪れたサンチェス首相は「ギリシャとイタリアから支援物資が到着する見込みだ」としたほか、「アビラ県での消火活動を支援するためポルトガル軍の派遣が承認された」と明らかにしました。
また、スペインでは東部・バレンシア州でも山火事が発生していて、ロイター通信によりますと、内務省はこの火災で男性1人が死亡したと発表しました。
