【実験で判明】寝つきが良くなる「エアコンの設定温度」、タイマーは切るべき?かけるべき?
近年、都市のヒートアイランド現象や異常気象などの影響で、日中よりも夜間に温度が下がりにくくなることが指摘されている。暑くて寝苦しい夜、エアコンの冷房を適切に使用することが不可欠だが、より良い睡眠のためにはその温度設定はどのようにすればいいのか。研究結果から見えてきたベストな環境をお伝えする。(ジャーナリスト 笹井恵里子)
気温25度以上の熱帯夜に
「窓開け」や「扇風機」で寝てはいけない
「室温28度、湿度70%」――これが屋内熱中症の警戒ラインだ。室内で活発に動いていなくても、これを上回る温湿度になると熱中症発症に注意が必要というのが、多くの専門家の一致した意見。感覚に頼らず、室温計を確認して、せめて室温が27度になるように、エアコンを設定したい。
悩ましいのは夜だろう。
エアコンの風が嫌いだから、節電だからと、「窓開け」や「扇風機」のみで就寝する人もいるかもしれない。だが、気温25度以上の熱帯夜にそれは危険だ。
慶應義塾大学名誉教授の伊香賀俊治氏が高齢者50人の就寝中の環境と、脱水率や体温を調べたところ、「扇風機使用」や「窓開けのみ」で寝ている人は、熱中症が起こる危険性がかなり高かった。
それではどのように熱帯夜に対処すればよいか。
「個別空調」と「全館空調」
どっちが睡眠効率がいい?
伊香賀氏らがハウスメーカーとともに若い世代の夫婦を対象に行った実験を例に解説する。

