パリス、ニコール、ローハン 「プッツン」セレブに熱狂人気
セレブ・アイドルとして知られるパリス・ヒルトンが刑務所に収監され、世界中の話題をさらっている。元々スキャンダルの多いアイドルとして知られるパリス。彼女と並んで、ニコール・リッチー、リンジー・ローハンなどのセレブ・アイドルもスキャンダルまみれだが、彼女らのゴシップ報道は異常ともいえる人気だ。
パーティやカジノへの入場を度々禁止される
飲酒運転の保護観察中に再び車を無免許で運転し、23日間の禁固刑を受けたパリス・ヒルトンは2007年6月4日に刑務所に収監された。
パリスは、世界的に有名なホテルチェーンを創業したヒルトン家の令嬢だが、その「プッツン」ぶりはよく知られている。パリスはかなりのパーティー好きでギャンブル好き。しかし、その奇行などからパーティ会場への入場やカジノへの入場を度々禁止されている。
地元紙では「ベストオブラスベガス」の2006年版で「最悪なセレブ」に選ばれたという報道もある。さらには、携帯電話に保存していた大胆なプライベート写真の流出も米国をにぎわせた。パリスの性格やその目にあまる行動に、米国ではパリスの入店を断る店もあるとも言われる。セレブでわがままで自己顕示欲が強い、というのが米国での評価のようだ。
そんな彼女が刑務所に収監されるとあって、米国はじめ世界中は大盛り上がり。しかも、06年9月に酒気帯び運転で3年間の保護観察処分と免許停止処分を受けてから間もない07年2月に無免許運転しているところを警察に見つかる、という「ぷっつん」ぶり。パリスが最後に公に姿を現した「MTVムービー・アウォード2007」では、女性司会者が「パリス・ヒルトンが数日中に刑務所に行きます」などと述べただけで、会場は大盛り上がり。しかも、この場面の動画が動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」には複数アップされるほどの「盛況振り」である。
2007年6月4日のAP通信によれば、パリスの弁護士は、パリスが刑務所で1夜を過ごした後にこんなふうに述べたらしい。
「彼女は本当に罰せられている。というのも彼女はセレブだから」
パリスは今でも他の女性囚人とともに「質素な生活(Simple Life)」を送っている。
憧れる上品なスターがいない、のが原因?
「プッツン」ぶりでアメリカなどで人気を博しているのは、パリス・ヒルトンだけではない。
セレブ女優・ニコール・リッチーはミュージシャン・ライオネル・リッチーの娘だが、こちらの「プッツン」は、06年12月に高速道路を飲酒運転で逆走して逮捕。パリスと同様にパーティー好きだが、「体重が45キロ以上の人はパーティ会場への入場を許さない」といった招待状が流出したり、パパラッチに対して暴れるなどの奇行を繰り返し、話題を呼んでいる。
超有名アイドル・リンジー・ローハンもかなりのパーティー好き。しかも、07年5月には飲酒と薬物使用の際に車を運転していた容疑で警察に出頭を命じられており、現在ではリハビリ施設に入所している。しかも、このリハビリ施設が、これまた「プッツン」ぶりと歌手で有名なブリトニー・スピアーズが入所した施設と同じだ。
2007年6月6日に放送されたフジテレビ系の情報番組「とくダネ!」では、アメリカ人がこういったセレブに夢中になる理由を、デーブ・スペクターさんが次の3点だと指摘している。
(1)憧れる上品なスターがいない(2)映画・音楽の質が低下(3)セレブを見られる媒体が急増
さらにデーブさんは、こうした現象の日本との共通性も指摘している。そういえば、「プッツン」という言葉も、最近は日本でよく聞かれる。