大岩ジャパン3月誕生へ 来年2月まで指揮見込みの森保一監督後任 JFAが大岩剛氏の起用方針固める
日本サッカー協会(JFA)が北中米W杯後、来年2月までの短期契約で続投が確実となっている森保一・日本代表監督(57)の後任として、2028年ロサンゼルス五輪代表監督の大岩剛氏(54)に兼任監督としてA代表を託す方針を固めていることが15日、分かった。来年3月の国際親善試合期間で「大岩ジャパン」が誕生する見込みで、新監督の下、次回2030年W杯(モロッコ、スペイン、ポルトガル共催)を目指す。
大岩ジャパンが来年3月に誕生する。日本協会は来年1〜2月のアジア杯(サウジアラビア開催)まで続投が確実となっている森保監督の後任を、大岩氏に託す方針を固めたもようだ。複数の関係者の話を総合すると、森保監督は来年2月で8年半(18年7月〜)務めた代表監督を退任し、大岩氏が引き継ぐ見通しとなった。
大岩氏は24年パリ五輪でオーバーエージ枠(24歳以上の選手)を使わずに8強入り。U―23アジア杯を2度制覇するなど、指導力と短期決戦の采配に定評があり、将来のA代表監督候補に浮上していた。現在、監督を務めるU―21代表は9〜10月にアジア大会(愛知など複数会場)を控えていることなどから、来年3月が就任のタイミングと判断したとみられる。
大岩氏は、パリ五輪代表から一貫して4―3―3システムを採用。森保ジャパンの「いい守備からいい攻撃へ」と同じ基本コンセプトを掲げながら、常に口にしてきたのは「攻守にアグレッシブなサッカー」。前線からプレスをかけ、攻撃ではボールを支配することを求める。森保監督の戦術よりも、主導権を握ることを目指している。
指導者として、影響を受けるのは、フランス出身で世界的名将のアーセン・ベンゲル氏。Jリーグ名古屋で、監督と選手の関係から始まった。サイドバックからセンターバックへのコンバートを命じられ、のちに日本代表入り。指導者ライセンスの取得に必要な研修では、ロンドンのベンゲル氏のもとで学んだ。攻撃的なパスサッカーを志向した同氏の薫陶を受けている。
トルシエ氏(00年シドニー五輪)、森保監督(2021年東京五輪)に続くA代表&五輪の兼任監督で、来年は28年ロス五輪のアジア最終予選(開催時期未定も)を戦いながら、30年W杯を目指すA代表を指揮することになりそうだ。世代別代表からの昇格はスペインのデラフエンテ監督や、アルゼンチンのスカロニ監督といった例もある。森保監督からバトンを受ける予定の大岩氏とともに、30年W杯で新たな景色を目指す。
大岩 剛(おおいわ・ごう)1972年6月23日、静岡市生まれ。54歳。筑波大から1995年に名古屋入り。磐田を経て、2003年加入の鹿島では07〜09年の3連覇に貢献。10年度の引退後は鹿島コーチを経て17年途中〜19年まで鹿島監督。21年12月にパリ五輪世代の日本代表監督に就任し、24年パリ五輪では8強入り。同年12月に28年ロサンゼルス五輪世代の監督に再任された。

