阪神・佐藤輝明 別当薫超え!新人から6年連続100安打&2桁本塁打「悪くない状態が続いている」
◇セ・リーグ 阪神5―2中日(2026年7月14日 バンテリンドーム)
阪神・佐藤輝明内野手(27)が、14日の中日戦(バンテリンドーム)で驚弾を連発した。初回2死から右翼席へ飛距離130メートルの19号ソロを放つと、8回1死一、二塁でもバックスクリーン手前へ同129メートルの20号3ラン。節目のアーチで今季100安打目を刻み、別当薫(阪神―毎日=5年)を超える新人から6年連続100安打&2桁本塁打を決めた。11日ヤクルト戦から3戦4発の荒稼ぎで、23本塁打のキング森下まで3本差に再接近。チームを3連勝へ導き、2位・巨人との差を2ゲームに広げた。
これぞ、“アーチスト”の弾道だった。佐藤輝が放った強烈な打球は、引力に逆らい、一直線に右翼席へ伸びた。初回2死、直前の森下が右中間へ23号。後輩の雄姿を見て先輩は燃えた。先発・マラーが1ストライクから投じた143キロカットボールを一閃(いっせん)。甲高い打球音を聞いた佐藤輝は、一塁へ確信の歩を進めた。
「翔太に続いて、打つことができて良かった。いいバッティングができたし、勝ちにつながって良かった」
生還後、三塁ベンチ前では、森下と手をたたき合って“マッスルポーズ”をするお決まりのパフォーマンスも決めた。7日巨人戦で今季初黒星を喫した高橋へ、貴重な2点目を生産。だが4番の援護射撃は、これだけでは終わらなかった。
2―1の8回だ。7回終了時点で、時計は午後7時39分。スイスイと進んできたゲームを、背番号8の一振りが大きく動かした。1死から中野の二塁内野安打と森下の四球で築いた一、二塁の追加点の好機に、再び佐藤輝のバットが火を噴く。マラーがカウント1―1から4球続けたスライダーが浮いた瞬間を逃さなかった。見逃せばボールかもしれない高めの“悪球”に相棒を合わせ、バックスクリーン手前へ運んだ。力強さとは無縁のスイングから生み出された放物線は、軽やかにフェンスを越えた。
「(6回無死一、二塁の)前の打席で、チャンスで打ち取られていたので、やり返せて良かった」
2年連続、キャリア6年目で5度目の20号を刻んだ一撃は、節目の今季100安打目。別当薫を超える「新人から6年連続100安打&2桁弾」まであと2安打として臨んだ一戦で2本塁打を放ち、“一発”クリア。「悪くない状態が続いている。どんどん打っていけるように」。打点も再びセ界独走「59」。キング森下の23本塁打にも3本差に迫った。
「全部、勝つつもりでやっていきます」
そのバットで9連戦初戦を快勝に導いた。母校・仁川学院も甲子園につながる兵庫大会でこの日、自身の2年夏に並ぶ4回戦進出を決めた。「自分たちの野球をやってほしい」。後輩たちの奮闘も刺激に変え、リーグ連覇への道のりを闊歩(かっぽ)する。 (八木 勇磨)
≪史上16人目の快挙≫
○…佐藤輝(神)が19、20号の2本塁打でシーズン100安打目。新人から6年連続100安打以上は、阪神選手では吉田義男の8年、近本の7年(25年まで)に次ぐ3人目。また、本塁打も新人から6年連続で2桁を打っており、自身の持つ「新人から連続シーズン100安打&10本塁打」の球団記録を更新した。なおプロ野球記録は張本勲(日、巨)の20年で、6年以上は史上16人目。左打者5人目。

