芸人も会社員も?!悩ましき力関係とギャラの比率

ふと、「どうしてアイツのほうが、俺より高いお金をもらってるんだろう?」と疑問に感じたことのある人は多いだろう。ブラックボックスになることの多い、SEとプログラマのギャラは、どんな割合にするのが妥当か。また、当事者のすべてが納得できる取り分の決め方とはどのようなものか。エンジニアにとって気になる「ギャラの取り分」について、識者に聞いた。

■みんなが満足するようにギャラを分けるのは難しい

システム全体の設計、顧客との折衝などを担当するSEと、現場でコーディングを行うプログラマ。仕事内容や役割は全く違うし、労働時間や責任の重さも異なる。
そんなSEとプログラマが、ひとつの仕事のお金の「取り分」を決めるとなれば、かなりの難問だ。SEの取り分を大きくしすぎると、プログラマから「現場で苦労しているのは俺なのに、どうしてSEのほうが高いんだ?」という不満が出る。一方、プログラマを優遇しすぎれば、SEは「俺が仕様書を書き、顧客と交渉しなければ何も始まらない。こちらがもっともらってもいいはずだ」と思うに違いない。


■SEの取り分は6割程度のことが多い

フリーのSE、プログラマの報酬の実態はどうなっているのか。フリーエンジニアを組合員として組織している支援団体「首都圏コンピュータ技術者協同組合」(本部:東京・港区高輪)の事業統括部企画広報課で、マネジャーを務める内田幸一氏に取材した。

「こちらの組合に所属しているエンジニアの平均的な報酬額は、SEが65万円/月、プログラマが55万円/月程度です。エンジニアの報酬は、おおざっぱな相場ができ上がっていて、基本単価はSEのほうが上。また、仮にひとつの案件をSEとプログラマの2人で手掛けたとすれば、報酬の分け前は、6対4程度になるかもしれません」

顧客企業と交渉して予算の総額を決めるのは、SE以上であることがほとんど。ギャラの分け方を含めた予算管理がSE以上に任されるケースも多いという。また、プログラマに比べてSEのほうが、仕事上の責任は重い。
「プロジェクトの初期段階で、SEがダメな仕様書を書いてしまえば、後からどう頑張っても取り返しはつきません。逆に、優秀なSEの設計によって、システムの効率が劇的に改善するのはよくあることです。一方のプログラマは、少なくとも仕事の質という点では、他者との差別化が図りにくいもの。また、SEはプロジェクトリーダーとしての責任も負っています。こうした背景があるため、SEの報酬のほうが高くなる傾向にありますね」


■両者の力関係で、分け前が変わることも

SEとプログラマの分け前は、前述のとおり、6対4前後になることが多い。しかし、状況によってはこの比が変わることもある。
例えば、SEが非常に優秀で、プログラマは指示のとおりにコーディングすれば事足りるという状況なら、SEの取り分がさらに増える可能性は十分に考えられる。逆に、特殊なスキルをもっていて、プロジェクトに絶対に欠かせない人材だと判断されたプログラマは、相場より高い取り分を得られる場合もある。
そこで、SEとプログラマの「力関係」「ギャラの比率」を、現在活躍中のお笑いコンビに強引に例えたのが、下の図だ(ネタを書く側をSE、そうでない人をプログラマにあてはめている)。


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