G7“ぼっち映像”拡散で高市首相に「逆ネガキャン」の洗礼 火消しに走る内閣広報官の“正体”

写真拡大 (全2枚)

SNSで拡散されたG7“ぼっち”姿

高市早苗首相(65)にブーメランだ――。

昨年の自民党総裁選、今年の衆院選で高市陣営がライバル候補のネガティブキャンペーンを行ったという疑惑。キーマンの高市首相の秘書は関与を否定しているが、総裁選の結果や衆院選の与党大勝に影響を与えた感は否めない。それほどSNSは現代社会で有効な発信ツールとなっている。

そんな高市首相だが、今度は自身がネガティブキャンペーンの洗礼を受けている。

日本時間6月16日にフランスで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)で高市首相の“空回り”する様子をとらえた映像がSNS上で拡散されているのだ。

会議には米国のドナルド・トランプ大統領やフランスのエマニュエル・マクロン大統領、英国のキア・スターマー首相、イタリアのジョルジャ・メローニ首相ら各国首脳が出席。拡散されている動画を見ると、会議開始前とみられる円卓の会場で、高市氏だけがポツンと1人で着席している。

別のシーンでは各国首脳らが円卓周辺で立って談笑するなか、高市氏は回転椅子をクルクルしていた。ほかにも、トランプ大統領に笑顔で話しかけるもスルーされ、メローニ首相と通訳なしで話すも噛み合わず。

極めつきは屋外で各国首脳が集まった際、眼前にいたマクロン大統領が他国の首脳と握手し談笑するなか、間に挟まれた高市首相も笑顔で口をパクパクさせ、まるで2人の会話に交ざっているような状況を生み出した。これについては一部で“エア歓談”と揶揄されている。

格好のネタにされている高市首相だが、拡散されている映像は一部を切り取ったものであるという点で注意が必要だ。

事実、『FNNプライムオンライン』では6月18日配信の記事で取材に同行した記者の署名入りで“ぼっち外交”を検証。

〈現地で取材をしている限り、これは真逆の情報だ。高市総理は空き時間を使って各国の首脳に積極的に話しかけ、コミュニケーションを図っていた。過去に同行した外遊先でも、同様の姿が多く見られた〉

と証言している。むしろ、高市首相が議論をリードし、イギリスのスターマー首相などは深くうなずいていたという。

今年1月に内閣広報官に就任

これに永田町関係者は

「拡散されているものは高市首相に対するネガキャンだよね。衆院選の頃は首相のヨイショ動画ばかりが目についたが、最近は逆。高市首相の不審な行動をピックアップして資質を問う動画が増えている。まさに印象操作。つまり“逆ネガキャン”を仕掛けられている。ですが、首相は自身のネガキャン疑惑が解消されない限り、抗議はできないよね」

と話す。

そんな高市首相の代わりに火消しに躍起になっているのが「内閣広報官」のXだ。

同アカウントは5月1日に

〈総理の近くから見る総理の姿などをより柔軟にタイムリーに発信〉

とうたい、試験的に高市首相の動向や秘話を伝えていた。「中の人」は内閣広報官の佐伯耕三氏(51)。フォロワー数は10万人を超え、6月1日からは正式アカウントとして運営している。

「佐伯氏といえば、安倍晋三首相時代に42歳で首相事務秘書官に抜擢された逸材。主に安倍首相のスピーチライターなどをしていました。今年1月から高市内閣の内閣広報官に就任しており、首相としては会見の取り仕切りなど、より国民に自身の主張などを広めたいということなのでしょう」(前出・永田町関係者)

同アカウントをのぞいてみると、G7の“ぼっち疑惑”を払拭するかのように、各国首脳と交流する高市首相の写真がこれでもかと掲載されている。6月19日からは『高市総理が参加したG7サミット成果文書シリーズ』を3回に分けて展開。首相に代わり外交成果をアピールしている。

政治評論家の有馬晴海氏は本サイトの取材に対し、

「高市首相とすれば、外交は国民への“点数稼ぎ”になると考えている。そのためにも、自身の活動をアピールするべく、内閣広報官のXで他国の首脳たちとの会談シーンを続々と投稿しているのでしょう」

と話す。

首相の働きぶりを内外に示すアカウントだが、ゆくゆくは報道や真偽不明のSNS情報を火消しする役割も担うことになるだろう。Xでの発信は高市首相も多用しているが、一方通行にならないよう、注意が必要だ――。