Space BD株式会社は、6月10日に打ち上げが予定されているH3ロケット6号機(30形態試験機)の成功を祈念し、搭載される衛星・ペイロードの開発関係者と合同でJAXAへ「千羽鶴贈呈式」を実施しました。H3ロケットの機体カラーをモチーフにした千羽鶴は、打ち上げ当日までH3関係者のもとで見守る予定です。


【▲ H3ロケット6号機の打ち上げ成功を祈念し、千羽鶴を掲げる衛星関係者とJAXA H3プロジェクトチーム 有田プロジェクトマネージャ(写真左端)(Credit: Space BD)】

国内外の衛星・ロケット開発チームが結集

贈呈式には、九州工業大学(VERTECS開発チーム代表)、静岡大学、東京科学大学、有限会社オービタルエンジニアリング、株式会社中央エンジニアリング、株式会社BULL、オランダのISISpace社、フランスのUnseenlabs社など、国境や産学官の垣根を超えたメンバーが参加しました。


Space BDは2019年12月にJAXAから基幹ロケットH-IIA/H3の相乗り超小型衛星打ち上げ機会を提供する民間唯一のサービス事業者に選定されており、今回のH3ロケット6号機が成功すれば、同サービスとして初の打ち上げ実績となる見込みです。同社は今回、搭載される小型副衛星6機すべての打ち上げインテグレーション支援を担当しました。


搭載される小型副衛星6機

Space BDが相乗り枠を提供した4機(H3ロケット相乗り打上げサービス)

VERTECS(九州工業大学ほか)HORN-L(株式会社BULL)HORN-R(株式会社BULL)BRO-22(フランス Unseenlabs SAS)

JAXA「革新的衛星技術実証3号機」として搭載される2機(Space BDは搭載インテグレーション支援を担当)

PETREL「うみつばめ」(東京科学大学)STARS-X(静岡大学)

今回、複数の小型副衛星を効率よく軌道上へ送り届けるため、基幹ロケットとして初めて「インターフェースプレート」と放出信号分配用「シーケンサー」が導入されました。1つの搭載ポートから複数の衛星を順次放出できる仕組みで、株式会社中央エンジニアリングとオランダISISpace社の協力のもと開発・実装されたものです。今後のH3による商業相乗りサービス拡大の基盤となる技術といえます。


低コスト「30形態」の初飛行、6月10日に打ち上げ予定

H3ロケット6号機は、1段目エンジン「LE-9」3基を搭載し固体燃料ロケットブースター「SRB-3」を使用しない「30形態」の初飛行となります。H3の各形態のなかで最も低コストな構成で、衛星をより安価に軌道へ投入できるようになると期待されています。


H3ロケット6号機は、日本時間2026年6月10日9時53分59秒から11時52分46秒の間に、種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。機体には性能確認用ペイロード「VEP-5」と6機の小型副衛星が搭載され、小型副衛星は高度約576kmの太陽同期軌道で順次分離されます。なお、打ち上げの様子はJAXAによってライブ中継される予定です。


 


文・編集/sorae編集部


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