YouTubeチャンネル「ゆっくり遺産の探検隊」が、「【1階すら立入禁止】市が威信をかけて101億円投じた結果「大失敗」…イオンに潰された巨大再開発施設【ゆっくり解説】」と題した動画を公開した。鹿児島県鹿屋市にある巨大な複合交流施設「リナシティかのや」を取り上げ、総事業費101億円を投じたにもかかわらず、なぜ人が消え、空洞化してしまったのか、地方都市の再開発が抱える問題を解説している。動画はまず、鹿屋市の中心地にそびえ立つ「リナシティかのや」の現状を映し出す。

2007年に総事業費101億円をかけて建設されたこの巨大施設は、市民の交流や文化活動、福祉、商業などを一つにまとめた複合交流施設として誕生した。しかし、施設内に足を踏み入れると、水の流れる豪華な装飾や立派な外観とは裏腹に、1階の商業フロアは空きテナントだらけで、歩く人の数もまばらな状態となっている。その最大の原因について、動画内では「核となるテナントだったマックスバリュの閉店」だと指摘する。

かつて1階の大部分を占めていた同店は、施設からわずか1キロメートルほどしか離れていない郊外に「イオンかのやショッピングセンター」がオープンしたことで撤退してしまったのだ。結果として、日常的な買い物で利用していた人々が離れ、広いテナントスペースは手付かずのまま放置される事態となった。さらに、2階以上に設けられたプラネタリウムや映画館、屋上庭園といった市の公共施設も、イベント開催時以外は閑散としている。

動画では「普段使いする場所をほとんどなくした上に、その他の施設は『ここじゃなくてもいい』ものばかりだから」と分析。わざわざ来店する理由が失われ、600台収容の駐車場や充実した遊び場を構える郊外のイオンに、客層を完全に奪われてしまった構造を分かりやすく解説している。

最後に、「集客に苦労しているのは事実だ。新しい役割が必要になるだろう」と結論付けた。巨額の費用が投じられた再開発施設が、たった一つの核テナントの撤退によって街の負の遺産へと転落していく様子は、地方都市が直面する過酷な現実を如実に物語っている。単に施設を造るだけでは人は集まらないという、街づくりの難しさと商業施設のあり方について深く考えさせられる解説となっている。

チャンネル情報

このチャンネルでは、かつて栄えた街や商業施設、バブル遺産などの「今のリアル」を紹介しています。 歴史や今後の展望について、視聴者のみなさんとワイワイ議論して楽しめたら嬉しいです。 🏢案内人  🔴タヌキちゃん(左側) 🟡魔理沙(右側)