WBCの負担が影響? 衝撃の開幕戦0回2/3KOも怪腕スキーンズが見せたCY賞投手の“矜持”「現実として見てほしいんだ」

初回を投げ切れずにマウンドを降りたスキーンズ(C)Getty Images
球界内でワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の余韻も冷めやらぬ、現地時間3月26日、メジャーリーグは各都市で開幕戦がスタート。パイレーツの怪腕ポール・スキーンズは、敵地でのメッツ戦に先発登板を果たすも、初回に、被安打4、3四死球と大きく乱れ、なんと1回もたずに降板した。
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昨季に勝敗こそ10勝10敗ながら、防御率1.97は両リーグトップ。また、リーグ2位タイの216奪三振に加え、奪三振率も10.36のハイアベレージをマークし、サイ・ヤング賞を手にしたスキーンズ。今季も開幕戦から快投が期待されたが、まさかのスタートとなった。
ちなみにスキーンズが、5点を献上するのは、昨年4月8日のカージナルス戦以来、自己ワーストの記録だ。1イニング限定に絞れば、初の出来事だった。打たれながら二死までごきつけたが、最後の打者であるフランシスコ・アルバレスに死球を与えたところで降板を告げられた。2/3回での降板は自己最短であった。
地元紙『Pittsburgh Gazette』が「悲惨」と評するほどの内容を考えれば、まさにキャリア最悪のマウンドだった。当然ながら3月15日の準決勝で5回途中71球を投げるなど、WBC参戦の調整による影響も考えられるが、当人はあくまで責任が己にあると断じている。
試合後に米スポーツ専門局『CBS Sports』のインタビューに応じた23歳は「まぁ、何というか、少し悔しい気持ちはある。だけど、とにかく自分のプレーをしっかり実行しなければならなかったんだ」と吐露。そして、自らの胸の内を明かしている。
「もう一度見直すつもりだけど、個人的には、世間の人が想像するほど腹を立ててはいないよ。現実として見てほしいんだ。(打たれたのも)強い打球はそんなに多くなかった。先頭打者の四球は良くなかったけど、ポランコに打たれたゴロみたいな球が何球か落ちたりしたんだ。まぁシーズンが進んでいけば、落ち着いていくよ」
あまりに衝撃の内容に波紋は広まった。しかし、「一球ずつ見直さないとね」と語る当人は至って冷静。そのクレバーさは、今季もサイ・ヤング賞の大本命に挙げられる投手の矜持と言えるのかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
