【WRC 世界ラリー選手権】第3戦 サファリ・ラリー・ケニア(デイ4/3月15日)

【映像】話題を呼んだ異例の光景(実際の様子)

 15日、世界ラリー選手権(WRC)第3戦「サファリ・ラリー・ケニア」の最終デイ4が行われ、トヨタの勝田貴元が日本人として34年ぶり、自身初のWRC総合優勝を飾った。この歴史的快挙の直前、勝田がまだ走行中に異例の光景が捉えられていた。

 最終のパワーステージ(SS20)は走行距離10.2km。直前のSS19を終えた時点で、首位を走る勝田は2位のアドリアン・フルモーに42秒差をつけていた。話題の場面は勝田が最終走者としてスタートし、最初の2.5km計測ポイントを通過した直後のことだ。

 国際映像は、コース上で激走を続けている勝田のマシンを追いながら、ワイプで先に走行を終えていたフルモーのインタビューを映し出した。フルモーは「勝田選手、初優勝おめでとうと言いたいと思います」と、勝田がまだ走行中にも関わらず異例のコメントを残した。物理的にはまだ逆転の可能性が残る状況での祝福に、実況の布施宏倖アナウンサーも「今、フルモーから少し早いおめでとうがありました」と言及。

チームメートも「今まさに優勝の時だと思う」とエール

 フルモーだけではない。チームメイトのエルフィン・エバンスも走行直後に「タカは優勝目指して頑張ってほしい。今まさに優勝の時だと思う」とエールを送り、セバスチャン・オジエも「是非とも優勝してほしい」と言及。さらにオリバー・ソルベルグも「とにかくタカに優勝してほしい。とても愛されている選手ですから」と語るなど、メーカーや立場の垣根を超え、皆が“タカ”に言及する場面があった。

 過酷なサファリを制し、ついに世界の頂点に立った勝田。その快挙目前にライバルたちが勝利を願い、祝福したラリーならではのまさに“粋な瞬間”だった。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権2026』/(C)WRC)