アウディ新型『RS5』初公開! RS初のPHEV採用 従来型の弱点克服「アンダーステアは存在しない」
RS4後継 シリーズ初のPHEVに
アウディは、新型の高性能モデル『RS5』を発表した。『RS4』の後継車であり、RSシリーズで初めてプラグインハイブリッド・パワートレインを搭載する。
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欧州では今夏より販売開始予定で、ボディスタイルはアバント(ステーションワゴン)とセダンの2種類が用意される。今回のモデルチェンジでは、これまで以上に攻撃的なデザインとなった。

アウディRS5アバント
アウディは、従来モデルで課題となっていたアンダーステアを解消したと述べている。
製品責任者マルクス・フィンク氏は、「RS5はスポーツカーですが、日常使いも可能なスポーツカーです」と語った。
加速感と効率性を高めたパワートレイン
RS5の心臓部には、ツインターボチャージャー付き2.9L V6エンジンを搭載。これに22kWh(実効容量)のバッテリーと、トランスミッション一体型の電気モーター(177ps)を組み合せている。エンジンは先代RS4で使用されたものと基本的には同じだが、アウディ・スポーツの責任者ロルフ・ミヒル氏はAUTOCARに対し、「変わらないのは2.9Lという排気量だけ」だと語った。
新エンジンでは、改良型ミラーサイクルが採用された。ピストンが最下点に達する前に吸気バルブを閉じることで燃費を向上させるもので、まもなく導入予定のユーロ7排出ガス規制を満たす上で極めて重要だ。燃料噴射圧も引き上げたほか、可変ジオメトリーターボを水冷化して吸気温度を下げることで、レスポンスを改善しているという。

アウディRS5アバント アウディ
その結果、エンジン単体では、先代RS4 V6比で40ps増の510psを発生。モーターと組み合わせた合計出力は639psとなり、169psの飛躍的向上を実現した。
8速オートマティック・トランスミッションを採用し、0-100km/h加速は3.6秒(先代より0.1秒速い)、最高速度は285km/hとされている。
車両重量はセダンで2355kg、アバントで2370kg。
数値上の加速性能は大きく変わらないように見えるが、アウディは、加速感はRS4よりRS5の方がはるかに鋭いと主張している。先代RS4コンペティションとのローリングスタート対決では、RS5は2.5秒で2車身差を広げられるという。これは主に電気モーターの瞬発力によるものだ。
PHEVのため約80kmの電気走行も可能だ。
ブレーキはフロント420mmスチール製ディスク、リア400mmディスクとなるが、バネ下重量を30kg削減するカーボンセラミック製ディスクが6000ポンド(約125万円)のオプションとして用意されている。
アンダーステア改善 ドリフトモードも
アウディによれば、パワートレインはRS4の長年の課題であるアンダーステアの解消も考慮して設計されているという。新しい「ダイナミックトルクコントロール」システムには、電気機械式トルクベクタリング・リアディファレンシャルが導入されている。これは実質的にリミテッドスリップディファレンシャルだが、11psのモーターを搭載し、最大204kg-mのトルクを瞬時に左右の車輪に分配できる。
これに新開発のロック式センターディファレンシャルを組み合わせ、駆動力の最大100%を後輪に送ることが可能だ。この特性を活かすため、「RSトルクリア」というドライブモード(実質的なドリフトモード)が搭載されている。

アウディRS5セダン アウディ
「基本的にアンダーステアは存在しません」とミヒル氏は語る。「先代RS4でも改善は図れましたが、今回新たな次元に突入しました。毎日それを体感できる点で、わたしのお気に入りの開発成果です」
これが実際、どれほど運転の楽しさに繋がっているかは未知数だが、主要なライバルであるBMW M3やメルセデスAMG C 63の四輪駆動システムも、同様にリアバイアスの特性を有している。
大型マフラー搭載 攻撃的なスタイルへ
エクステリアは、先代モデルよりもアグレッシブなデザインとなっている。標準のA5より低く、ワイドに構え、20インチまたは21インチのアルミホイールを履く。
「ベースモデルとの差別化を徹底するため、可能な限り突き詰めました」とデザイナーのヴォルフ・シーバーズ氏は語る。「モータースポーツ指向をさらに強める案もありましたが、少し抑え気味にしました。わたしの見解では、これでも十分に抑制されているのです」

アウディRS5アバント アウディ
最も明確な違いはフロントエンドだ。黒いマスクのような大型グリルが、V6エンジンと電気系統の冷却性能を確保する。フロントのデイタイムランニングライトとリアのブレーキライトにはチェッカーフラッグ風のグラフィック効果も施されている。
リアエンドの大きな特徴の1つが、拳が通るほど巨大な排気管だ。
シーバーズ氏は、「『排気管はどれほど大きくできるか』と尋ねたところ、『イエス』という答えが返ってきました。全体のプロポーションに収まるよう、排気管のサイズを検討しました」と語った。
アウディRS5の英国価格
RS5のセダンは主に北米市場向けだが、今回、英国ではアバントに加えてセダンも導入されることになった。2006年のB7世代以来の導入となる。
英国におけるRS5セダンの価格は8万9400ポンド(約1865万円)から。カーボンブラック仕様は9万5400ポンド(約1990万円)、パフォーマンス・フォアシュプルング仕様は10万7400ポンド(約2240万円)だ。一方、RS5アバントは9万1300ポンド(約1900万円)からとなっている。
顧客への納車は6月から開始される。
