【京都記念/追い切り診断】“実戦意識”研ぎ澄まされた調整に高評価「A」 ギアアップが良化して「追えばまだ伸びる気配」

写真拡大

第119回(15日/GII、京都芝2200m)には、菊花賞2着のエリキング、天皇賞(春)覇者ヘデントール、上がり馬の4歳馬エコロディノスなどが出走予定。
本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「ヘデントール」を取り上げる。

■ヘデントール

剥離骨折で天皇賞春以来、約9カ月ぶりの実戦。ただ、この牧場名で木村厩舎とくれば外厩が何もしていないわけがない。基礎構築を終えての入厩から研ぎ澄ます調整となっている。
1週前はWコースを7F96.1-81.0-66.2-52.3-38.2-12.0と、長めから入って息を作る意図がはっきりした内容で、道中のハミ受けは終始素直。休養前よりも体幹が安定し、コーナーでも上体がブレずに運べている点は好印象だ。まだギアを上げ切らずとも、このラップでまとめてきた辺りに、基礎構築の厚みを感じさせる。そこからさらに週末の坂路でのギアアップ磨きにも余念なし。最終追いはWコースで僚馬の後ろで我慢させながら、追えばまだ伸びる気配を残したままのフィニッシュときた。前向き過ぎるぐらいの性格を考えれば、むしろ抑えの利いたこの動きは実戦を見据えた調整に映る。
外厩で積み上げた基礎と厩舎で研ぎ澄ます工程が噛み合い、仕上がりは良化途上ながら水準以上。実戦勘に不安を残すより、むしろ前向きさがプラスに出そうなタイプで、久々も問題ない状態と言えるだろう。昨年末の有馬記念時に起きたライラック事件で変に名前が出てしまったが、同馬が何か悪いことをしたわけではない。癖を知る主戦に手が戻るのも心強く有力の一頭。
総合評価「A」