日本最高齢89歳のボディビルダー 「世界中の人に生きる目標を」 肉体の限界に挑戦して目指すは世界記録! 広島
広島市に、御年89歳で現役のボディビルダーとして活躍する男性がいます。90歳(卒寿)を迎える2026年、大会で通算19回目の優勝を目指してトレーニングに励んでいます。日本最高齢ボディビルダーのストイックな日常を取材しました。
鍛え抜かれた上腕二頭筋腕と、ふくらはぎ。そして、逆三角形に引き締まった背中をもつこの男性は、2026年で90歳の卒寿を迎える、金澤利翼(としすけ)さんです。
広島市内のトレーニングジムの会長を務める金澤さんの一日は、オープン前の掃除から始まります。
■ボディービルダー 金澤利翼さん
「掃除は毎日、毎朝来たらすぐ一番。私の仕事ですから、給料をもらっていますから、おろそかにできません。」
常連客との世間話も、大切な時間です。
■ボディービルダー 金澤利翼さん
「聞かれることに、まあそれと、その時のムードを見ながらね、それに応ずるだけです。」
事務作業などを終えると、いよいよ日課の筋トレを開始です。この日は、トレーニングの前に会員を補助。その力加減が絶妙だと言います。
■ジム会員 宮前亜寿香さん
「金澤さん、89歳なんですけど、この歳で補助される方を見たことがないんですよ。それも絶妙な強さで、ちょっと手が欲しいなというところで補助が入るんで、すごく自分にとってちょうどいい効かせができているんですよ。」
自身のトレーニングは週6日。月曜日は背中、火曜日は足といったように、毎日部位を変えて、一日2時間丁寧に鍛えます。
■ボディービルダー 金澤利翼さん
「これはね、重たい重量を持って引っ張ることで、ここ(広背筋)の筋肉に刺激を大きく与えることができる。少ししかやらないけれども、どうしたらいい体になるか、それにはコンセントレーション(集中力)がすごく大事になってくる。それを考えます。」
■記者
「金澤さん、その”センス”をお持ちで?」
■金澤利翼さん
「うん。まあ、”うちわ”でないことは確か。”センス”であることは確か…」
ダジャレも冴える金澤さんは数々の大会を制し、ボディビル界では知らない人はいないほどの有名人です。20代で2度の『ミスター日本』を獲得。一度競技を離れましたが、50歳で復帰後も海外の大会にも出場するなど、活躍を続けています。
2025年の日本マスターズ選手権大会では、最年長の89歳で出場し、見事、通算18回目の優勝を飾りました。まさに『生ける伝説』です。
■ボディービルダー 金澤利翼さん
「(優勝)20回の記録はつくりたい。それは、誰もがやったことのない日本ボディビル界の歴史なんです。誰もやっていない。それをやり遂げたい。」
20数年前に妻を亡くし、現在は一人暮らしの金澤さんの食生活は、驚くほどシンプルです。腸に負担がかからないように、筋肉に必要だと言われる肉や魚は一切摂りません。この日の朝ご飯は、十穀米と卵と納豆を入れた味噌汁です。
■ボディービルダー 金澤利翼さん
「これが十穀米です。玄米がベースで黒豆と大豆が入ったもの。10種類入っていますからね、これがご飯。」
朝をメインに、昼と夜は五穀米とプロテインで、五穀米はパックの半分だけという食事を、50歳の時から続けています。
■ボディービルダー 金澤利翼さん
「50歳からカムバックして89歳でしょ。一度も病気したことがない。病院に行ったことがない。」
何十年も同じものを食べ続ける生活。3年前の『テレビ派』の健康コーナーで、金澤さんの血液の状態を調べたことがありました。すると、各数値は基準値以内で、血液年齢は20代という、驚きの結果が出ました。
■ボディービルダー 金澤利翼さん
「生涯、この食事で死ぬまで。130歳まで生きたいから、この食事で頑張ります。これ、またおいしいんですよね。やっぱりおいしいってことは、健康な証拠でしょうかね。」
限界への挑戦には、世界中の人に生きる目標を持ってほしいとの思いがあります。
■ボディービルダー 金澤利翼さん
「私が頑張ることで、何もかも世界記録。最終的には130歳まで生きて、人類の世界記録。そうしたら、死んだのちも私のことが、私の記録が破られない限りは私の記録を、みんなが世界中の人が喜んでくれるかなと思う。」
■記者
「日本ならず。」
■金澤さんと記者
「"せかい"も」
■ボディービルダー 金澤利翼さん
「それで”せいかい”ですよ。」
2026年の目標は、8月に90歳の誕生日の翌日に、広島で開かれる全国大会での優勝です。19回目の優勝を、自分への誕生日プレゼントに。世界最高齢のボディビルダーを目指す、金澤さんの肉体への挑戦に終わりはありません。
【テレビ派 2026年1月7日放送】
