映画『果てしなきスカーレット』 細田守監督が作品に込めた思いとは
21日に公開された映画「果てしなきスカーレット」。細田守さんが原作・脚本・監督を手掛け、芦田愛菜さんや岡田将生さんなど豪華俳優陣が声優を務めたことでも話題となっています。舞台あいさつで広島を訪れた細田守監督にお話をうかがいました。
■木村和美 アナウンサー
「ようこそ広島へということで、広島に本店を置くアンデルセンのお店の」
■細田守 監督
「有名なアンデルセン。おおーすごい、かわいいですね。みんな広島の鯉であったりモミジ」
■木村和美 アナウンサー
「アンデルセンと言えばデンマーク。今回の映画の舞台も中世デンマークということですが」
■細田守 監督
「果てしなきスカーレット」 実はシェイクスピアの「ハムレット」という有名な戯曲をベースに作っているところがあって。思い悩む主人公がハムレットじゃないですか。きっと今の人もいろいろ迷いながら自分の人生ややりたいことを見つけていくんだろうなという時に、すごいシンクロするんじゃないかなと思って、ハムレットを題材にしました」
そして、これまでの作品と大きく異なるのが映像表現です。
■木村和美 アナウンサー
「プレスを読むと“2Dでも3Dでもない表現”と記載があったんですけど」
■細田守 監督
「CG的なものもかけ合わせて、日本の手描きアニメーションをさらに発展させたような画面を目指して考えました」
■木村和美 アナウンサー
「スカーレットの動きもすごく 滑らかで立体的で」
■細田守 監督
「日本のアニメーションの最大の利点、めっちゃいいところはキャラクターの心情に寄り添うキャラクターの心情がわかる。スカーレットが泥だらけで地面を這いつくばりながらそれでも頑張っている王女みたいなものがあるんですけど観客の皆さんがスカーレットを見てこの子は必死で頑張ってるなというのが汚れ方から気持ちが伝わったらいいなと思って」
そのスカーレットの声を担当するのが、俳優の芦田愛菜さんです。細田作品、初出演です。
■細田守 監督
「いま日本の中で王女様を演じられる最高の人が芦田愛菜さんかなと思って。単に声を当てるというだけじゃなくて、スカーレットっていう人を自ら生きて表現しているという風になっていてすごいなと思いました」
岡田将生さんはじめ、役所広司さんや吉田鋼太郎さん、松重豊さんなど豪華俳優陣はシェイクスピアの劇を演じたことのある人を中心にキャスティングしたと言います。作品に華を添えるとともに、深みを与えています。物語の中でも、そして現実世界でも、争いが絶えません。だからこそ、この映画に込めたメッセージがあります。
■細田守 監督
「自分の9歳になる娘をイメージして作ったところがあって、未来が不透明な時代でも力強く生きていってほしいな。自分の生きたい人生を生きられるような安心できるような世界をみんなで守っていかなくてはいけないという願いを込めてこのスカーレットという作品を作りましたので」
最後に、タイトルにちなんでこんな質問をしました。細田監督にとっての「果てしなき〇〇」とは…。
■細田守 監督
「ほんとにくだらないと言われそうですけど…」
■木村和美 アナウンサー
「果てしなきつけめんの旅!」
■細田守 監督
「人気店とかに30~40分並んじゃうんですよ」
■木村和美アナウンサー
「かなりお好きですね」
■細田守 監督
「待っている時間が食べている時間よりすごい長いんですよね。それが一種の旅だと思って」
■木村和美 アナウンサー
「待っている時間も含めて楽しんでいらっしゃる」
果てしない旅路の先にたどり着いた場所とは…。生きる意味を追い求めるスカーレットの旅を劇場で見届けてみませんか。
(2025年11月26日放送)
