【連載:遠藤イヅルのB11型日産サニーカリフォルニア再生&快適化計画】#2 くたびれたシートをなんとかしたい!
生地が劣化したシートをなんとかしたい
こんにちは。イラストレーター兼ライターの遠藤イヅルです。所有中の1985(昭和60)年式『日産サニーカリフォルニア』の『再生』と『快適化』のレポート連載を開始したところ、大きな反響をいただきました。内外装や機構面で手を入れたい箇所はいっぱいあるのですが、第2回は『シートをなんとかしたい』という内容をお送りします。
【画像】遠藤イヅルが購入した昭和60年式日産サニーカリフォルニアと、同型B11日産サニー! 全38枚
前回少し記したように、この個体は内装全体の劣化が激しく、正直なところかなりボロく見えます。乗ると無条件で目にする内装だけに、なる早で手を打ちたいところです。そこでまずは見るからに快適そうじゃない(涙)シートをなんとかすることにしました。

昭和な風景が似合う、B11型日産サニーカルフォルニア。外装は比較的キレイですが……。 遠藤イヅル
ちなみにこのサニーカリフォルニアのグレードは『SGL』。B11型サニーカリフォルニア後期型では『SGX』に次ぐ中〜上位グレードで、シート表皮はヘリンボーン調の柄が入った、そこそこ上質な生地を採用していました。
しかしこの個体ではその風合いが失われており、こと前席、さらに運転席に至っては全体的に擦れており、一部はビニールレザーのようにツルツルな状態に。しかもシートクリーナーを使ってもシミが取り切れないくらい汚れていました。
ネットオークションで手に入れたもの
連載のテーマに『再生』という言葉が入っていますが、この状況ではもはや元には戻せません。かといって超希少車なB11型サニーのシート、しかも同じ仕様、色が解体にせよネットオークションにせよ出てくる可能性は皆無です。でも社外品のバケットシートに交換するつもりもないし、そもそも似合いませんよね(笑)。
ということで、以前から温めていた構想を実行することにしました。それが、『当時もののシートカバーを装着する』というプラン。なんだそんなことかー、と思う人もいるかもしれませんが、案外当時もののシートカバーは入手が困難です。

入手したシートカバーがこちら。パッケージ裏の適合表には、懐かしい車名が踊る。価格の高さにも驚かされます。 遠藤イヅル
購入はネットオークションに頼るわけですが、出品数が少なく場合によってはかなり高価で、車種専用も多く、そしてドンピシャで欲しいデザインのものはなかなか見つからないのです。
そこでサニーが手元に来る前から、仕事の合間を縫って、『当時もの シートカバー』などの言葉でネットオークションをパトロールをしていたところ、ようやく好みの柄を持つ『セミオーダーシートカバー』なるものを発見。価格も3000円で流通している中ではかなり安く、しかも『とあるポイント』が完全にクルマにマッチしていたので落札しました。
昭和な雰囲気に大満足……でも?
そのポイントは、『リヤー分割』。B11型サニーカリフォルニアはリアシート背もたれが50:50の可倒式なので、左右一体のシートカバーだとその機能を失ってしまうのですね。
このシートカバー、適合車種を見ると『NewコスモL』や『ファミリアX508』などが並んでいます。前者は2代目マツダ・コスモのノッチ付きクーペで、『New』とあるので1979(昭和54)年にマイナーチェンジを受けたモデルかと思います。後者の『X508』とは、一斉を風靡したFFファミリアになる前のモデルですね。

別体のヘッドレストに適合するタイプですが、シートカバー自体は一体型なので、ヘッドレストの取り外しはできなくなってしまいます。 遠藤イヅル
同じく適合車種にあった『クレスタ』も1980(昭和55)年登場なので、だいたいその頃の製品かと推測されますが、カバー自体のデザインやパッケージ自体は古く、発売開始は昭和40年代後半という印象です。1982(昭和57)年登場のB11型サニーとは微妙に時代が異なりますが、まあいいとしましょう。
装着中の写真がなくて恐縮なのですが、取り付けはシートカバーから伸びた紐にSカンをつなぎ、そのSカンをシート側に引っ張って適当な場所に掛けるという方法で、ズバリ難易度は高め(面倒ともいう)。『リヤー分割』という謳い文句の通り、リアシートにはバッチリ装着でき、さらにぴったり具合も良好でした。
でも、白い生地はとても薄いので、せっかく付けたカバーなのに擦れてすぐダメになりそうな予感もします。汚れても洗えるようですが、外してまた付け直すのは正直もうやりたくないです(笑)
とはいえ、座りたくないような状態だったシートが一気に清潔な雰囲気に。しかもレトロ感、昭和末期感も獲得して大満足です。そうなると俄然、運転席のヘタリが気になってくるのでした。再生・快適化の道はまだまだ長く、険しいですね。
次回も、引き続き内装のお話をする予定です。
(当連載は不定期掲載ですが、主に金曜日お昼頃に公開予定となります)
