2024年 世界販売台数ランキング トップ10 最も売れたクルマは「日本車」
トヨタが首位を奪還
2024年の車種別の販売台数ランキングには大きな動きがあり、まさにレースのような抜きつ抜かれつの展開が見られた。前年のトップランカーが順位を落とした一方、予想以上に好成績を収めたクルマもあった。
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電気自動車(EV)は世界的な販売台数を伸ばしているが、一部で予測されていたほど、内燃機関搭載車を追い抜くには至っていない。

順位には大きな変動が見られたが、日本車は比較的堅調といえる。
トップ10の中で最も多かったのはトヨタ車だ。ホンダも堅調で、ランキングの半分を日本企業が占めている。
今回はCar Industry Analysisのデータを基に、2024年の世界自動車販売台数ランキングの上位10車種を紹介する。2023年との比較も記載している。
10:BYD秦 - 50万2000台(前年比6%増)
BYD秦(クイン、Qin)の2024年の販売台数は前年比6%増と、やや控えめな成長に見えるが、トップ10に押し上げるには十分だった。世界販売台数50万台強のうち、ほぼすべてが中国国内市場のもので、国外販売は2000台未満に留まっている。
秦は、BYDシールと似たデザインを採用したセダンで、2024年にプラグインハイブリッド(PHEV)とEVの2種類のパワートレインが用意されたことで販売を伸ばした。BYDは2025年、秦の輸出を拡大する計画であり、販売ランキングでさらに上位に浮上する可能性もある。

10:BYD秦 - 50万2000台(前年比6%増)
9:テスラ・モデル3 - 56万台(10%増)
モデル3の10%の販売増は印象的だが、ランキングとしては2023年の10位から2024年に9位に上昇するに留まった。台数的には前年比で5万1500台増加しており、テスラにとっては、クロスオーバー車のモデルYの販売低迷による痛手を和らげてくれる存在と言えるだろう。
モデル3は、2023年末の改良を後押しに、多くの国で販売台数トップ3以内にランクインしている。また、欧州ではEV推進政策や購入補助金が継続しており、購入者の抵抗感を一部相殺している。

9:テスラ・モデル3 - 56万台(10%増)
8位:トヨタ・カムリ - 59万3000台(8%減)
トヨタ・カムリは、世界の自動車販売の上位を長きにわたって占めてきた常連だ。2024年には販売台数が8%減少し、前年の6位から8位に順位を下げたが、トヨタ全体の生産台数の大きな割合を占めている。
販売の大部分は米国が占め、信頼性の高さに支えられ、依然として強い人気を誇っている。また、GMとフォードがセダンクラスからほぼ撤退したことで、競争が緩和されている点も追い風となっている。カムリの活躍もあり、トヨタは世界販売台数トップ10の中で他社を圧倒した。

8位:トヨタ・カムリ - 59万3000台(8%減)
カムリの販売台数は前年比で5万7500台減少しており、主要市場におけるEVへの移行に伴い、この減少傾向は今後も続く見通しだ。
7位:フォードF-150 - 59万5000台(2%減)
かつては世界販売台数ランキングでトップを走っていたフォード F-150だが、ここしばらくシェアを落としている。2024年もその傾向は続き、販売台数は前年比2%減の2万8200台となった。
フォードにとっての朗報は、前年と同じ7位を維持したことだ。また、他社のような大幅な販売減少に見舞われていないことも、多少は歓迎すべき点と言える。ただし、2023年の好調を再現できなかったことは、慰めにはならない。

7位:フォードF-150 - 59万5000台(2%減)
6:トヨタ・ハイラックス - 61万7000台(15%減)
トヨタ・ハイラックスは、万能な実用車としての普遍的な魅力があり、ベストセラーの上位に常にランクインしている。アフリカの荒野、オーストラリアのアウトバック、DIYショップへの短距離移動など、ハイラックスはあらゆる場面で活躍する。このような幅広い魅力があるからこそ、数十年にわたり世界中で支持されてきたのだ。
しかし、全てが順風満帆というわけではなく、このハイラックスでさえ、化石燃料車の販売減少という斜面から逃れることはできてはいない。最新のデータによると、ハイラックスは前年比15%の大幅な減少を記録している。

6:トヨタ・ハイラックス - 61万7000台(15%減)
5位:トヨタ・カローラ - 69万7000台(11%減)
2024年の世界販売台数トップ10のうち、半数が2023年と比較して減少を記録しており、トヨタ・カローラもその1つである。トヨタにとって、カローラの11%減少は大きな打撃と言える。
カローラは一部の市場では『レビン』としても知られており、熱心なファン層に支えられ、複数の国で販売台数トップを誇るなど、依然として強い存在感を維持している。ハイブリッド・パワートレインのおかげで、ラインナップに電動化モデルを一切持たない一部のライバル車に比べると、販売の落ち込みは少なかった。

5位:トヨタ・カローラ - 69万7000台(11%減)
4:ホンダCR-V - 85万4000台(1%増)
ホンダの世界販売台数トップ10入りはCR-Vだけで、昨年の3位から順位を1つ下げた。しかし、多くの市場で前年を下回る販売台数を記録した厳しい経済状況の中、1%の微増でも、ホンダにとっては喜ばしいニュースだろう。
ハイブリッド・パワートレインを搭載したCR-Vは、欧州などEVへの移行が急速に進む市場でも合理的な選択肢として位置付けられている。販売を圧迫しているのは、中国からの代替EVの増加だ。一方、北米の購入者がCR-Vの販売を支えており、2024年の総生産台数の過半数を占めている。

4:ホンダCR-V - 85万4000台(1%増)
3:トヨタ・カローラクロス/フロントランダー - 85万9000台(18%増)
トヨタ・カローラクロス(一部の市場ではフロントランダーと呼ばれている)の販売の伸びは、止まることを知らない。2023年は35%増という驚異的な販売増を記録したが、2024年も18%増と好調だ。
2024年の伸び率は前年よりも小幅なものとなったが、台数としては14万3500台多く販売された。ホンダCR-Vの1%増と比べると、非常に大きな、印象的な成長である。

3:トヨタ・カローラクロス/フロントランダー - 85万9000台(18%増)
2:テスラ・モデルY - 118万5000台(3%減)
主力の2車種が世界販売台数トップ10にランクインしたテスラは、何も心配する必要がないように思えるかもしれない。しかし、モデルYは前年比3%の減少を記録し、首位の座から降ろされてしまった。
2025年初頭からは、購入者の抵抗感がさらに強まり始めたため、再び順位を落とす可能性もある。特に、アジアと欧州の主要市場では中国製SUVの台頭が予想される。改良型の発売が、状況の改善にどれほど役立つか注目だ。

2:テスラ・モデルY - 118万5000台(3%減)
1:トヨタRAV4/ワイルドランダー - 118万7000台(11%増)
2024年、トヨタRAV4が世界販売台数の首位に躍進した。前年にはテスラ・モデルYにトップを譲ったが、11%もの大幅増により巻き返した。
特に、『ワイルドランダー』として販売されている中国での人気が顕著で、33万800台の増加につながった。

1:トヨタRAV4/ワイルドランダー - 118万7000台(11%増)
また、トヨタのハイブリッド・パワートレイン(PHEV含む)は、まだEVへの切り替えに踏み切れない層にも魅力的であり、内燃機関搭載車の販売がまだまだ続くことを証明している。
2025年半ばには新型の6代目モデルが発売される予定だが、現行型の販売への影響はまったく見られなかった。新型RAV4がこれからどのような売れ行きを見せるのか、興味深いところだ。
