28日、東京国際フォーラムで開催中の「第2回 日本全国・野菜フェア」で来場者に野菜を紹介するベジタブル&フルーツマイスター。(撮影:久保田真理)

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東京都千代田区の東京国際フォーラムで開催中の「第2回 日本全国・野菜フェア」(青果物健康推進委員会主催)では、新鮮な野菜の展示・試食のほかに、食に関する資格や検定についての情報を発信している。

 “野菜ソムリエ”として知られる「ベジタブル&フルーツマイスター」は2001年にできた民間資格で、初級、中級、上級の3段階に分かれている。初級にあたる「ジュニア」資格を取得する場合、野菜・果物の特徴や生産、流通の仕組みなどを講座で学び、試験に合格する必要がある。現在のジュニア資格取得者数は約8900人にのぼるが、上級資格の「シニア」取得者はわずか7人。外食産業で働いたり、料理教室を主宰するなど、さまざまな場面で活躍しているという。同資格の認定を行う日本ベジタブル&フルーツマイスター協会の藤崎潤一ゼネラルマネージャーは「この資格は、生産者と消費者の“架け橋”となるもの。(資格保有者が)食の楽しさを伝えて、野菜の消費量の落ち込みに歯止めをかけたい」と期待を込めて話した。

 また、07年6月には「食の検定」(食の検定協会主催)が初めて行われる。検定では、野菜・果物の栄養や機能に関することのほかに、栽培、流通など生産と消費を結びつける知識を問われるという。同協会の内田啓祐代表理事は「05年に食育基本法が施行され、食育が大事なのは普及してきているが、実際に何をしたらよいか分からない人が多い。検定をきっかけに、具体的な行動に結びつける人を増やしたい」と検定の設立理由を語った。女子栄養大学や東京農業大学などの協力により、来年2月には公式テキストが完成する予定だ。【了】

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日本ベジタブル&フルーツマイスター協会
食の検定