「そんなに!」きょうから自転車“ながら運転”に罰則で懲役刑も…スマホ見ながらデリバリー増加も背景か
きょうから11月に入りました。
そして、このタイミングで自転車に関する法律が変わりました。
スマートフォンなどを使ったり見たりしながら自転車を運転する「ながら運転」が禁止されます。
その罰則どんなものなのか見ていきます。
1日のテーマは、「え!そんなに…“ながら自転車”罰則強化」です。
「アシスト式自転車に乗っている若いお母さんが電話をしながらそっちの方に気を取られて、曲がるかなと思ったら曲がらず、そのまま直進してきました。そういう人は『絶対事故やるな』と思うので逃げます」、「正面からスマホを見ながら自転車に乗ってきた女性がいた。全然気づきそうなそぶりがなかった、止まってよけて、そのまま振り向きもせず通って行っちゃったことがあった。あのまま気付かなかったら多分ぶつかってた」と、街の人は自転車のながら運転で怖い思いをされていました。
一般的な自転車のスピードは時速15kmほど。
これは1秒間に約4.2メートルも進むといわれているため、少しでも目を離すと非常に危険です。
1日から一体どれほどの罰則になったのでしょうか。
ながら運転で事故を起こすなど危険を生じさせた場合、1年以下の懲役または30万円以下の罰金です。
危険を生じさせなくても運転中にスマホ画面を注視した場合、6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金です。
ちなみに2秒以上見ると危険性が高くなるという研究結果もあるということですが、具体的な基準はありません。
今回罰則が強化された背景ですが、自転車による事故が増え続けていることがあるそうです。
警察庁の統計では、全ての交通事故のうち自転車関連の事故の割合が4分の1近い、23.5%だということです。
ながら運転に絞りますと、10年前に比べて2倍以上の139件にものぼるわけです。
さらに罰則強化に踏み切った背景には、今どきの事情もあるといいます。
交通ルールに詳しい橋下綜合法律事務所・松隈貴史弁護士は、「デリバリーされている人は、ほとんど携帯を見ながら位置情報をつかんで走行されているケースが多い。それは非常に関連していると思う。当然、自転車に乗る人が増えれば、その分事故件数は比例して増える。軽い事故で刑務所へ行くことはなかなかないと思うが、それぐらいの強い覚悟を持って政府も考えている」、「それ(スマホホルダーのスマホ)を見ながら走行しているのを何度も目撃したことがあるので、非常に危ないなと思います。立ち止まってスマホを開いて見るのがベスト」と話しました。
この罰則の強化はどう思うか自転車に乗っている人にも聞いてみました。
自転車に乗っている人:
(罰則強化)知らなかったです。気をつけないといけない。自転車下手なので、私もともと“ながらスマホ”はしない。止まったときにしか見ないので。(罰則強化は)危ないからいいんじゃないですか?
また、今回の罰則は酒気帯び運転についても3年以下の懲役または50万円以下の罰金が新たに科されます。
さらに、違反者に酒を提供した人などにも罰則が適用されることになりました。
罰則を受けるという以前に、ながら運転や飲酒運転は自転車でも危険ですからしっかりこれを胸に刻んで乗っていただきたいものです。