来春にも日本王座に挑戦する高見(左)と対戦相手のカインドグ(カメラ・近藤 英一)

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◆プロボクシング▽ライトフライ級(48・9キロ以下)8回戦 高見亨介―ジョマー・カインド(2日、後楽園ホール)

 ノンタイトル戦の計量が1日、都内で行われ、日本タイトル前哨戦に挑む日本ライトフライ級1位・高見亨介(22)=帝拳=は48・8キロ、対戦相手のジョマー・カインドグ(29)=フィリピン=は48・4キロでともにクリアした。

 関門の計量をクリアした高見は「毎回、毎回、減量がきつさを更新している。今回は9キロ落としましたが、本当に落ちるのかと思いながらやっていた。今は元気とは言えませんが、ひと安心です」と、苦笑いを浮かべらながら話した。デビューから7戦全勝(5KO)と白星街道を突き進む。アマでも注目を集め多数の大学から誘いを受けたが興味を示さず、プロの世界に飛び込んだ。スピードはもちろん、軽量級離れしたパンチのパワーを持つ注目株。その実力に対戦相手がなかなか名乗りをあげないのも事実だ。

 ジムの先輩で同じ階級の岩田翔吉が先月13日にWBOの世界王座を獲得した。「見本になる先輩からいい刺激をもらった。自分も頑張ってしっかり追いつきたい」という。そのためにも目の前の試合、来春の日本王座と確実に白星を積み上げる必要がある。「今回は勝ち方に注目が集まると思うので、圧倒的な試合で倒して勝ちます」と、気合いは十分だ。