ものを減らすと、掃除がしやすいなどたくさんのメリットがあります。夫と3人の子どもと暮らす、「ESSEフレンズエディター」で整理収納アドバイザーの大森智美さんも、片づけによって家事がラクにできるようになったそう。ここでは、大森さんが減らしてよかったもの、片づけて気づいた生活や心の変化などについて語ります。

掃除をラクにするために「ものを減らす」ことを決意

現在私は整理収納アドバイザーとしてお片づけサポートやセミナーを行っているのですが、もともと片づけは苦手なタイプでした。そんな私が片づけを少しずつ始めたきっかけは、「掃除をラクにしたかったから」でした。

水まわりやコンロまわりなど、掃除は大変だけど汚いのはイヤ…。そんな悩みを持っている方は多いのではないでしょうか? そこで私は、コンロまわりに置いているものを1つずつ減らし、三角コーナーや水きりカゴも手放すことにしました。すると、掃除にかかる時間も短縮することに成功。

ものが減れば、家事にかける時間や手間、自分自身の労力も減らすことができると実感したのです。

片づいた環境は、心も軽くしてくれる

苦手な掃除がラクになると気づき、少しずつ片づけを進めていくとまた新たな発見がありました。それは、「整った空間はうれしい」ということ。

お片づけサポートをしたお客さまからも、「片づいた場所を何度も見に行ってしまいます!」という感想をよくいただきます。やはり、片づいて整った空間というものは心も喜ぶのですね。

私も片づけが苦手なときには気づけなかったけれど、目に映る環境は心ともつながっていると感じます。「ものの多さ」という目から入る情報量や、「片づけなきゃ…」という心の重荷がなくなることで疲労感が軽減し、家が心からリラックスできる空間になっていきました。

「自分のために」が片づけをスムーズにするコツ

家を片づけたい理由は、「お友達を呼びたい」や「家族のために」など、それぞれあると思います。ときには、片づけてくれない家族にキーッ! となることも。そこで意識したいのは、「片づけは自分のためにする」ということ。

あふれたものを片づけてからでないと家事が始められない、ものが多すぎて探すのに時間がかかる…そんなタスク過多の状況を変えるために、まずは「自分が管理できる分のもの」をもつようにしましょう。

このような「自分がラクになる環境づくり」を目指すと、片づけがスムーズに進むようになるはずです。