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 ◇ワールドシリーズ第5戦 ドジャース7−6ヤンキース(2024年10月30日 ニューヨーク)

 ドジャースのロバーツ監督は執念のタクトで、20年に続く自身2度目の世界一をたぐり寄せた。先発のフラーティは1回1/3を4失点で諦め、ブルペンデーさながらに救援投手をつぎ込んだ。

 9回は第3戦に先発して勝利投手のビューラーを中1日で送って締めた。WSの経験が豊富な右腕は試合中に自ら登板を志願し「感謝している。彼の経験、経歴に懸けた」と同監督。沖縄生まれで日本人の母を持つ指揮官は、気さくな性格で個性派集団をまとめた。20年はコロナ下での短縮シーズンでパレードは行われず「パレードするぞー!」と大喜びで呼びかけた。

 ≪世界一懸かった試合で5点差逆転勝利は初≫ドジャースは5点差をひっくり返したが、これまでWSで5点差をつけられたチームは6勝227敗だった。世界一が懸かった試合で5点差を逆転しての勝利は初めて。これまでは1925年第7戦でパイレーツが逆転した4点差が記録だった。ド軍の投手8人の継投は、同じく制覇が懸かった試合で起用した投手の数としては最多。