【台風情報】“ハロウィン台風”が台湾で猛威…台風21号直撃で建物倒壊・死者も 週末3連休に日本列島接近で警報級大雨か

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非常に強い勢力で“ハロウィン台風”が31日午後、台湾を直撃した。沖縄・石垣島でも雨風が強まっており、温帯低気圧に変わる2日以降も、本州では警報級の大雨となる可能性があり、注意が必要となっている。

高波に竜巻…台湾で大きな被害

“ハロウィン台風”が直撃した台湾では31日、沿岸部に打ち付けた波が、灯台をはるかに超える高さまで打ち上がり、大荒れとなった。付近ではクレーンを積んだ船が座礁するなど、大きな被害が出ている。

高波が堤防を乗り越え、バイク2台をなぎ倒していた。

台湾・花蓮県では31日午前、竜巻のような渦を巻いた巨大な雲が発生し、周辺では建物が次々と破壊され、倒れた木々が道路に散乱していた。

大雨の影響で濁流があふれ出して辺り一帯が冠水し、必死にバイクを守る人の姿が見られた。

木々が大きく横になびく暴風が吹き荒れ、ビルにかかる垂れ幕は風で大きくあおられ、バイクなどが倒されていた。

気象衛星ひまわりを見ると、大きな渦の雲が台湾をスッポリと覆っていた。

この台風の影響で、家の屋根やベランダの手すりなどが吹き飛ぶ被害が相次いでいる。

台南市では病院の看板が歩道に吹き飛ばされ、危険な状況となっていた。

台湾当局によると1人が死亡し、73人がケガをしたという。

日本でも警報級の大雨もたらす恐れ

台湾を直撃した“ハロウィン台風”が、3連休の日本列島に警報級の大雨をもたらす恐れが出てきた。

沖縄・石垣島でも31日、雨と風が強まり、自転車がなぎ倒される被害が起きていた。

京都から新婚旅行で訪れ、31日に帰る予定だったという2人は「那覇のフライトは今日飛んでいるので…。だから変更とキャンセルがきかなくて…。思わぬ出費でした」と苦笑いだった。

この“ハロウィン台風”は3連休の初日である11月2日に温帯低気圧に変わるが、本州では雨と風が強まって、警報級の大雨の可能性もあり、注意が必要だ。
(「イット!」10月31日放送より)