キャリア初の世界一に輝いたケビン・キアマイアー

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◆ 2人のベテラン選手が有終の美を飾る

 現地時間30日、ロサンゼルス・ドジャースがニューヨーク・ヤンキースを下し、4年ぶり8度目のワールドシリーズ制覇を達成。ダニエル・ハドソン投手(37)、ケビン・キアマイアー外野手(34)がキャリア最終年で世界一に輝いた。

 ハドソンは第5戦終了後、米メディアの取材に対して今季限りでの現役引退を表明。今季レギュラーシーズンは65試合に登板して6勝2敗、17ホールド10セーブ、防御率3.00を記録。ワールドシリーズ第4戦、ボルペに逆転満塁弾を浴びて黒星を喫した試合が現役最終登板となったものの、2019年にナショナルズで胴上げ投手となって以来、2度目のワールドシリーズ制覇を果たした。

 2008年のドラフトでホワイトソックスに入団したハドソンは、翌2009年にMLBデビュー。2011年にはダイヤモンドバックスで先発として16勝を挙げ、打率.277、14打点でナショナル・リーグ投手部門のシルバースラッガー賞を受賞。その後2度のトミー・ジョン手術、2022年には左膝前十字靭帯の断裂と故障に苦しみながら、7球団で計15年プレー。通算547登板で65勝45敗、116ホールド43セーブ、防御率3.74という成績だった。

 また、キアマイアーはシーズン途中に今季限りでの現役引退を表明。7月末のトレード期限でブルージェイズから加入し、ドジャースではポストシーズン含む38試合に出場した。2球団通算では116試合に出場して打率.197、5本塁打、26打点、OPS.550という成績。ワールドシリーズのロースターからは外れていたが、キャリア初の世界一で有終の美を飾った。

 キアマイアーは2010年のドラフトで全体941位指名を受けてレイズに入団し、2013年にMLBデビュー。2015年にはキャリアハイの151試合に出場し、アメリカン・リーグ中堅手部門のゴールドグラブ賞を初受賞すると、同賞受賞者の中から1名が選ばれるプラチナグラブ賞も獲得。打率.263、10本塁打、18盗塁、OPS.718の成績を残し、チームは地区4位ながらリーグMVP投票に名を連ねた。

 2020年には最終的にキャリア唯一となるワールドシリーズ出場を果たしたが、惜しくもドジャースに王座を譲った。その後レイズでは2022年までプレーし、昨季は新天地ブルージェイズでキャリア4度目のゴールドグラブ賞を獲得。通算12シーズンで1159試合に出場して打率.246、95本塁打、378打点、132盗塁、OPS.706という成績だった。