Image: Federal Aviation Administration/YouTube

1940年以来の新カテゴリー創設。

今や各国でeVTOL(電動垂直離着陸機)が開発されており、大企業ボーイング社のジョイントベンチャーから個人の発明家まで、誰もが作れる時代になっています。

もういつ日常的に運用されてもおかしくない状況ということで、アメリカ連邦航空局(FAA)が動いています。

「パワードリフト」誕生

それはエンジンなどの動力でヘリコプターのように垂直離着陸と、飛行機のように翼の揚力で水平飛行ができる航空機(つまり現代的な垂直離着陸機)を、「パワードリフト」という新しい民間航空機のカテゴリーに区分けたこと。

新カテゴリーは1940年のヘリコプター導入時以来、初の新カテゴリー誕生になるのだそうです。

同じく、eVTOLの操縦士を監督する教官と、操縦士が持たなければいけない資格、および訓練についての最終的な規則も発表しました。

どんな内容?

eVTOLについての規則はこれまでバラバラでしたが、全て「パワード・リフト」カテゴリーに集約され、「Special Federal Aviation Regulation(SFAR)」と呼ばれます。

内容は最低限守るべき高度や視界の良さといった内容から、都市部の乗客輸送や救急搬送、貨物運搬について、また運行距離などについても網羅されています。

また多岐に渡るデザインのeVTOLに適用できるよう、柔軟なルールになっているとのことです。

規則は安全にeVTOLを運行させるためのもので、飛行させるために必要だったパズルの最後の1ピースだったのだそうです。

世界基準になるだろう

商業化・運営化より先に法整備する辺りに、国の期待値が見て取れますよね。

おそらくは、これが世界基準のお手本になるのではないかと考えられています。

Source: YouTube, X, FAA via NEW ATLAS
Reference: Wikipedia