須藤元気氏 参院議員で安泰だったのに…衆院選に鞍替え出馬したワケ「人生で1回は“桶狭間の戦い”を」
27日投開票の衆院選に出馬し、落選した元格闘家の須藤元気氏(46)が29日、YouTubeチャンネル「ReHacQ―リハック―」の生配信に出演し、参院選から鞍替えを目指す理由を語った。
注目選挙区の東京15区から無所属で立候補。現職の立憲民主党・酒井菜摘氏と激しいつばぜり合いを演じたが、1125票という僅差で涙をのんだ。「百何十万で戦った」という節約選挙。自転車で選挙区を回ったが、あと一歩だった。
19年の参院選に立憲民主党から比例区で立候補し、初当選。しかし、今年4月に15区補選に立候補し、参院議員を自動失職となっていた。退路を断った選挙は次点で惜敗。今回も含め、衆院選で2連敗となった。
実業家の西村博之(ひろゆき)氏(47)からは、「参議院(議員を)辞めなければ年間3000万もらえるわけじゃないですか?辞めて補選に出るって、超もったいないじゃないですか?もうちょっと今お金使えたかもしれない」と疑問の声が上がった。
須藤氏は「無所属で参議院で、仕事はやっていたつもりでしたけど、党の仕事もないし、緩かったって言えば緩かった部分もあって」と、内情を告白した。
家庭の事情もあったという。「昨年末に母親が亡くなって、実家が居酒屋なんですよ。実家に帰って、おやじがきつそうで。50年やっているんですよね、うちの居酒屋って。つぶすわけにはいかねえなと思って。地元で議員をやっているけど、たまに板場に立つようになって。調理師なんで」。ひろゆき氏が「調理師免許を持ってるんですか?」と驚くと、須藤氏は「一応、利き酒師とソムリエも持ってます」と打ち明けた。
父を手伝うために店に立つと、地元の飲み客から耳に痛い言葉が聞こえてきたという。「地元に帰ったら、代議士が逮捕されたんです。2回連続で江東区の代議士が逮捕、起訴されていて、区民とか居酒屋に来るおやじたちが、“江東区の政治家、どうにかしてくれよ”とめっちゃ言われて」。当時は須藤氏も議員だったため、正義感に火が付いたという。「母親が亡くなったタイミングもあって、もともと高校生から政治家をやろうと思って、志もあったんで、ここは(議員)バッジを外して勝負に出るしかねえなって。そこがきっかけですね」と打ち明けた。
もともと政治家を目指していただけに、政治家として認知されたい思いもあったという。「人生の中で1回は“桶狭間の戦い”をやらなきゃいけないなって。政治家として認知されていないし、タレント候補っていうイメージもあるので、そこを壊すために、バッジを外して勝負するという。“こいつ、男だね”と勝負しなきゃいけないなっていう部分で」とも話していた。