世耕、西村氏ら6人が会派入りへ 自民党は多数派工作を優先
自民党派閥裏金事件に関係して離党し、衆院選に無所属で当選した世耕弘成氏や、非公認となった西村康稔、萩生田光一両氏ら計6人が衆院会派「自民党・無所属の会」に入る見通しとなった。関係者が30日、明らかにした。「政治とカネ」問題で衆院選に大敗し批判は収まっていないものの、自民は少数与党に転じた現状を踏まえ多数派工作を優先した形だ。
他に会派に入るのは非公認となった旧二階派の平沢勝栄氏と自民候補を破った無所属の三反園訓、広瀬建両氏。
自民は衆院選で公明党と合わせた与党でも215議席にとどまり、過半数(233)を割り込んだ。このため過半数に近づけようと森山裕幹事長ら幹部が6人に会派入りを打診していた。
6人は会派の一員として国会活動に携わることになる。自民は衆院選前も無所属議員と会派を組んでいた。
自民は4月、裏金事件を受け旧安倍派の参院側トップだった世耕氏に離党を勧告し、世耕氏は従った。西村氏は党員資格停止1年、萩生田、平沢両氏も党役職停止1年の処分を受け、衆院解散前にいずれも非公認と決まった。