日本の歴代賞金王が再び世界の頂点狙う BCクラシック制覇で昨年の雪辱なるか
1年前の雪辱なるか。昨年のドバイワールドC覇者のウシュバテソーロ(牡7、美浦・高木登厩舎)が、ブリーダーズカップクラシック(3歳上・米G1・ダ2000m)の日本馬初制覇を狙う。
ウシュバテソーロは父オルフェーヴル、母ミルフィアタッチ、母の父キングカメハメハの血統。伯父のボールドブライアンは03年の東京新聞杯を制している。
ここまで35戦11勝。ここ2年のダート界を引っ張ってきた絶対王者だ。国内では22年と23年の東京大賞典、23年の川崎記念を制覇。さらには海外に積極的に遠征し、昨年のドバイワールドCでは日本馬としては11年のヴィクトワールピサ以来2頭目、ダート開催時に限れば初となる戴冠を果たした。しかし、今年はサウジC、ドバイワールドCと海外GIで2戦連続の銀メダル。秋の始動戦となった日本テレビ盃でもウィリアムバローズの逃げ切りを許し、目下3戦連続で2着となっている。ただ、7歳といっても衰えはなし。まだまだ世界の強豪相手に戦える力は秘めている。
今回は日本馬としての初勝利に加え、史上初の7歳馬の戴冠もかかる一戦。総獲得賞金は日本馬として歴代最多の22億2967万8200円だが、ここで上乗せとなるか。国内外の猛者が揃う一戦だが、昨年5着の悔しさを晴らし、まだまだ若い馬には負けないところを見せてほしい。