Photo: 小原啓樹

いちど使ってみれば「Zoomはオンライン会議だけに使うツール」という印象が一変します。

コロナ禍にはじまったリモートワーク普及期が過ぎ、どこでも働けるハイブリッドワークの時代となりつつある昨今。いつでもどこでも仕事に追われて、むしろ非効率で余裕のない働き方になってしまっていませんか?

オンラインコミュニケーションの代名詞的なツール「Zoom」は、AIによって仕事を楽しく効率化する「Zoom AI Companion」を提供しています。

AIによる支援で、ビジネスにどれだけゆとりが生まれるのか。今回は「Zoomを活用してもっと楽しく、効率よく働きたい」と考えているユーザーを代表して、普段からミーティングツールとしてのZoomが手放せないという、プロ棋士の香川愛生女流四段に、Zoom AI Companionによるビジネス効率アップを体験してもらいました。

Photo: 小原啓樹

香川愛生(かがわまなお)

日本将棋連盟女流棋士。15歳でプロデビュー。立命館大学在学中にタイトル「女流王将」を初獲得し、翌年も防衛。受賞歴は最多対局賞、女流棋士賞など多数。

2019年に立ち上げたYouTube「女流棋士・香川愛生チャンネル」の登録者数は、プロ棋士最多の20万人。趣味でもあるゲームやコスプレを通じた将棋普及活動などにも注力している。

公式X:@MNO_shogi

公式YouTubeチャンネル:女流棋士・香川愛生チャンネル

香川愛生 オフィシャルサイト

香川愛生女流四段と学ぶ、Zoom AI Companion

対局やメディア出演など、多忙な毎日を送る香川愛生女流四段。たまには息抜きもしないとね…ということで、今日は郊外の古民家でのんびり過ごすことにしました。

そうは言っても、やらなくてはいけない仕事とPCは持ち込んでいる模様。こんなときに効率よく仕事を進める方法を、知り合いのギズモードライターにZoomで相談してみることに。

Photo: 小原啓樹

香川さん:こんにちは。あれ、今日はいつもと違う姿ですね。背景もなんだか秋らしく紅葉した風景で。

Zoomのアバターとバーチャル背景
image: ギズモード・ジャパン

ギズ:こんにちは。これはZoomで使える、アバターとバーチャル背景なんです。このアバターは、僕の顔の向きや、まばたきや口の動きに合わせてリアルに動いてくれるんですよ。そして今日の背景は、AIに「秋らしい風景」をリクエストして提案されたものです。

香川さん:へえ! AIがキーワードからバーチャル背景を選んでくれるのは、画像生成みたいで面白いですね。ところで、今日はオフの日なんですけれど、オンラインミーティングとちょっとした資料作成だけ片付けたいんですよ。できれば資料作成だけでも素早く終わらせてのんびりしたくて。効率よくできる方法を教えてくれませんか?

ギズ:なるほど。それならミーティングの議論をAIが要約してくれたり、議題についてAIに質問したりすることができる、Zoom AI Companionが役立ちそうです。

香川さん:なんだかすごく便利そう。すぐに使ってみたいです!

ギズ:香川さんも僕もすでにZoom有料アカウントを使っているということで、実はもう僕らのZoom WorkplaceアプリにはZoom AI Companion機能が入っている状態なんですよ。さっそく、このミーティングのAI Companionを「すべてオン」にしてみましょう。

Zoom AI Companionは、Zoomミーティング中にいつでもボタンでオン/オフできる
Image: ギズモード・ジャパン

AIがミーティング内の質問に答え、文字起こしを要約してくれる

ギズ:ちなみに香川さんは、Zoomミーティングの内容を全文テキストに起こしてくれる「文字起こし」機能はご存知ですか?Zoom AI Companionでは、ここから一歩進んで、文字起こししたテキストを要約してくれたり、ミーティング中にAIへ質問できたりするんです。

オンラインミーティング中、AIに「ミーティング内質問」を投げかけた様子(画像・右ウインドウ)
Image: ギズモード・ジャパン

香川さん:「ミーティング内質問」は、議論が白熱して、話の流れが見えなくなったときなどに役立ちそうですね。自分の名前がミーティング中に何回言及されたかまで教えてくれるなんてすごい!

ギズ:そして、ミーティングが終わるとZoomのチームチャットや電子メールに、会議の内容を要約したテキストが自動送信されてきますので、確認しておいてください。AIが文章として整えてくれているおかげで、資料作りなどに使いまわしやすいはずですよ。

電子メールで届くミーティング要約
Image: ギズモード・ジャパン

香川さん:ミーティング中って、メモを取るのに忙しくて集中力が維持できなくなりがちですけれど、これだけ精度の高い要約文がテキストで送られてくることがわかっていたら、安心して議論に集中できそう。後でオフィスアプリなどにコピペして使えばいいんですよね?

ギズ:もちろんそれでもいいんですが、実はZoom Workplaceアプリには「Zoom Docs」というドキュメント作成ツールが用意されているので、使いこなせばコピペすら不要です。しかも、ユーザーが手を動かさなくても、ある程度の体裁まではZoom AI Companionの自動生成で整えてくれるのがすごく便利なんですよね。そんなわけで、ミーティング要約文を編集して資料化するところまで、Zoomだけで完結できるんです。

Zoom Docsでミーティング要約を編集中。表組やチェックボックスは自動で生成されている
Image: ギズモード・ジャパン

香川さん:本当だ! あらかじめ用意されている文書のテンプレートが豊富だし、外部から画像を取り込んだり、YouTubeの動画を埋め込んだりもできるのがいいですね。わざわざ他のアプリにテキストをコピペしなくても、これだけで十分なのかも。これなら効率よく仕事を進められそう!

さっそくAI Companionの使いこなしを実践!

Photo: 小原啓樹

Zoom AI CompanionとZoom Docsの活用法を知った香川さんは、オンラインミーティングの開始予定時刻までちょっと一息つくことにしました。大好きなお菓子に手を伸ばした、その瞬間……!?

Photo: 小原啓樹

なんと、ミーティングの相手から突然「ひとつ前のミーティングで香川さんに相談したいことが発生したので、急遽Zoomで途中参加してほしい」との連絡が。リモートワークの普及以降、こうした事態はすっかりビジネスシーンの「あるある」になりました。

予定外の展開にはなったものの、今こそZoomのAI機能を活用して乗り越えるべき局面!

指定されたZoomミーティングに参加し、挨拶を済ませると、さっそく「ミーティング内質問」でこれまでの議題を確認。あっという間に話の流れに追いついて周囲を驚かせながら、積極的に議論へ参加していきます。

ミーティング要約機能があるおかげで、これまでよりもメモにかける労力が軽減されて、より活発な議論が繰り広げられている模様。その勢いのままに、もともと予定していたミーティングまで一気に進めてしまい、結果として想定よりも短い時間でミーティングを終わらせることができました。

議事録作りや資料の共有までZoomだけで完結

Zoomの新機能のレクチャーに始まり、目まぐるしいミーティングを一気にこなした香川さん。「これだけバタバタしてしまうと、ミーティングでなにを話したかが頭から飛んでしまっていそうだな……」と思っていたそのとき、AI Companionからミーティング要約が届いていることに気がつきました。

Photo: 小原啓樹

そして、要約に目を通し、ミーティングの内容を振り返っていると、ふと今回の議論のなかから新しいアイデアをひらめいたようです。

ひらめきが頭に残っているうちに、すぐさまZoom Docsでイメージを整理すると、チームチャットでメンバーへ共有。なんと、ミーティングの終了から議論の振り返り、そしてひらめいたアイデアをまとめてメンバーへ共有するところまで、すべてをZoom Workplace内だけで行なうことができました!

この後はゆっくりオフの時間を過ごせたという香川さんに、Zoom AI Companionを使ってみた印象と、これからZoomを使って取り組みたいことについて聞いてみましょう。

まるで秘書のように心強いZoom AI Companion

Photo: 小原啓樹

ギズ:Zoom AI Companionを使ってみていかがでしたか?

香川さん:YouTubeチャンネルの運営などの活動は、私ひとりで考えて行なっていることが多いので、時にはどうしても回らなくなってしまったり、抜け漏れが発生したりすることもあります。そんな私にとって、議事録作りなどをまるで秘書のようにサポートしてくれるZoom AI Companionは心強い存在に感じられました。

ギズ:プロ棋士としての香川さんから見て、Zoomやオンラインコミュニケーションにどんな可能性を感じますか?

香川さん:将棋では、対戦後にお互いがどんな考えや気持ちで戦っていたかを振り返る「感想戦」でコミュニケーションをとることが重要です。これはもちろん上達のためでもありますが、人と人が将棋を通じて向き合うことの喜びや楽しさを感じられる時間。いまはオンラインで将棋ができる便利な時代ですが、感想戦のようなコミュニケーションの部分をZoomに補ってもらえると、便利なだけでなく、昔からの将棋の楽しみ方を後世に残してもいけるのでは、と思います。

ギズ:いずれはZoom AI Companionが将棋も指せるようになったらいいかもしれないですね。

香川さん:それいいじゃないですか! 私は複数のツールを同時に立ち上げてなにかをするのに抵抗があるほうなので、Zoomだけで資料作りまで完結できるZoom Docsはとても使いやすいと思ったんです。同じように、Zoomのなかに将棋や囲碁、オセロなどができる機能があったらいいなって。さらに言うなら、私は将棋だけでなくゲーム全般が好きなので、Zoomのアプリ内でいろんなゲームを遊べるようにしてほしいくらい(笑)。

ギズ:遊びの要素が加わると、ビジネス以外にもコミュニケーションが広がりそうです。今後はZoomをどんなふうに使いこなしていきたいですか?

香川さん:今回使い切れなかった機能をさらにしっかりと活用できるようになりたいです。私はちょうど自分のファンクラブをオープンしたところで、ファンの皆様とより交流を深めていこうとしているタイミングでもあるので、会議だけでなく広い意味のコミュニケーションツールとしてZoomを活用していけたらいいですね。

Zoom有料アカウント利用者ならすぐにZoom AI Companionで仕事の効率をアップできる

Photo: 小原啓樹

今回こうして香川愛生女流四段がミーティングと資料作りを効率化できたのと同様、まるで秘書のように仕事をアシストしてくれるZoom AI Companionを活用すれば、誰もが仕事の効率アップを実感できるはず。

Zoomでは、AIとの協業によってユーザーがビジネスをどれだけ効率化できるかを計算できる「Zoom AI Companion ROI 計算ツール」をWebサイト上で提供中。ここでは、簡単な質問に答えるだけで潜在的に節約可能な時間と費用を計算してくれるので、導入検討にあたってはぜひ試してみてほしいところ。

Zoom AI Companionは、Zoom有料アカウントのユーザーであれば追加費用なしで利用可能。ミーティングの出席者が300名と大規模になるなど、より高機能な「ビジネス」「ビジネスプラス」プランを導入している組織でも利用することができます。

Zoomをただのオンラインミーティングツールだと思っていた人にこそ試してほしい、強力なAIアシスタントですよ。

Source: Zoom