【台風21号】急発達で“目”がクッキリ 11月の3連休迫る日本列島 行楽はいつがベスト？台風の影響は？
台風21号の存在が気になる。気象衛星ひまわりが捉えた雲画像では発達していることを示す“台風の目”がかなりクッキリと確認できる。29日午前9時には「強い」勢力にグレードアップ。３連休を控える週末への影響は？
これからさらに発達する台風21号
台風21号は午後3時現在、フィリピンの東にあって、1時間に10キロの速さで西に進んでいる。
中心気圧は950hPaで中心付近の最大風速は40�辰痢崑膩拭廚如峩�い」勢力だ。白い線で示した予想進路が狭くなり、ルートは絞られてきた。31日（木）に「非常に強い」勢力で台湾に最接近・直撃したあと1日（金）午後３時以降、東よりにシフトチェンジし、次第に温帯低気圧に変わる見通し。ただ、そのあとも要注意だ。
台風から変わってからも要注意
2日（土）の予想天気図では、台風が引き込む暖気と日本付近の寒気が混ざることで温帯低気圧が発達する可能性がある。
3日（日）は、低気圧が離れていく。西から天気は回復するものの、一時的に西高東低の冬型の気圧配置に。
3連休の天気は？
気象庁発表の週間予報では、2日（土）と3日（日）は多くの地点で傘マークが目立つ。
2日（土）は西から横殴りの雨で日本海側は激しく降るタイプだ。9月に豪雨被害に見舞われた石川の能登は警報級大雨の恐れがあるので注意したい。3日（日）の傘マークは早朝までの所が多く、日中は時間とともに晴れてくるとみて良さそう。ただ、北日本には寒気が入り、変わりやすい天気だ。3日（日）から4日（月）は晴れても午後は突然雨粒が落ちてくるタイプのにわか雨に要注意。お出かけには手元に傘を置いておきたいところだ。
行楽はいつがオススメ？
エリア別にまとめると、3日間とも行楽日和といえるのが沖縄だ。
西日本は3日（日）の朝から。東日本も3日（日）の昼からお出かけに良さそう。東北は連休中、雨が降りやすいが、止んでいる時間が長い3日（日）日中がおススメ。北海道は寒気が流れ込む前の3日（日）午前中が良さそうだ。
今回の台風21号は接近前に温帯低気圧に変わるが、秋の嵐を引き起こしながら列島を通過する恐れがある。行楽の計画を立てる際に、最新の気象情報を確認してほしい。
樋口康弘（フジテレビ気象センター・気象予報士）
