今年も残り2か月…「今年やりたかったこと」を思い起こさせる  TikTokで「きっかけが、流れてくる。」

 オトナになると、なんというか、悩みが増えてくる。

 若い頃、それこそ思春期なんかは、あれやこれやと悩んでばかりだったと思う。人間関係も愛だの恋だの、それはそれで真剣に悩んでいたんだが、なんとなく根拠はないがオトナになればその悩みから解放されるものだと思っていた。

じゃあ、オトナの悩みは?


 ところが、どうだろう。

 たとえば、30代、40代と年齢を重ねても、悩みは尽きない。

 およそ充分とは言い難い睡眠から目覚めて、会社までの通勤だけで疲労困憊。職場でも、書類の文字がかすんで読めないし、「お久しぶりです」なんて声をかけられたけれども誰だったのか思い出せない。新入社員と一緒にランチをとれば何を話したらいいか分からずしかめ面。



 夜はいつもと同じ居酒屋で一杯ひっかけて、家に帰れば子どもに勉強をしろと叱ってなんだか自己嫌悪。いつから塾に通わせればいいのだろうか。今度の連休、たまには家族旅行をと言われてもどこに行けばいいかもわからない。そしてまた、眠れぬ夜を過ごして次の朝、「忘年会の幹事、やってくれよ」なんて言われた日には…。

ちょっと違う「新橋駅」の風景には…?


 いったい、どうすれば。

 そんなことを、毎日つらつらと思いながら、新橋の街を歩く。いつもと同じ、何も変わらない街。名前も顔も知らないけれど、目の前を行き交う人たちの人生だって、だいたいぼくと似たようなものに違いない。思わずため息をついて、力を込めて地下鉄の階段を登る。



 すると、あれ、なんだかいつもと少しだけ、景色が違っているような。違和感を見つけないと脱出できない例のゲームの世界に紛れ込んでしまったのか。

 いや、違うのは階段の壁に掲げられている広告だ。これまで意識したことはなかったけれど、今日は妙に目に飛び込んでくる。だって、「何もかも続かない私でも、続けられる運動はないものか。」などと書かれているからだ。階段で息があがっているぼくの心の中が見抜かれているようだ。街行く人のほとんどが同じような悩みに直面しているからなのだろう。



 あたりを見渡してみると、悶々としたことがあるような悩みがいくつも並んでいる。

 「新入社員とのランチ、何話せばいいの?」「雨の日。ありあまった子どもの体力、どうしたらいい?」「勉強の仕方は分かるけど、勉強の教え方はわからない。」



新橋の街中にも出てみると…


 うーん、身につまされる。というか、いつも考えていることばかりじゃないか。現実を突きつけられているようでなんだか空恐ろしくもあるし、街行くみんなの悩みも似たり寄ったりでホッとしたりもする。

 「『行きつけのお店』ってやつを作りたい。」。うんうん、そうなんです。「そろそろ、銀座のお店も知りたくなってきた。」。そう、新橋に勤めて長いのに、銀座にはなかなか行かない。でも、新橋で同僚と話す話題ももう10年変わっていないしなあ。



 駅から出て、新橋の街中へ。そこにも、掲示があった。「カラオケの十八番が、十年前から変わらない。」。駅前のカラオケ店の目の前に掲出されている。十年前から変わらないのは居酒屋での話題だけでなく、カラオケで歌う曲もそうだった。いや、十年どころか二十年前から、あの曲を歌っている。



 同じくSL広場には、「ジムに行くための体力が、そもそもありません。」。そう、そうなのよ。外回りから戻って疲れたなあ、なんてこぼしていたら、二十代の部下に言われた言葉。「ジムでも行ったほうがいいですよ」。でもさあ、地下鉄の階段を登るだけで息切れするようなおじさんが、ガチ勢に囲まれてジムでトレーニングなんて…。



 何も見ていないかのように歩いているおじさんも、ちらりとこの掲示を見ていたのはわかっている。彼もきっと、「うわぁ、そうだなあ」と思っているに違いない。だけど、心の動揺を見せないくらいの振る舞いはできるのだ。だって、オトナですからね。

どうしたら“悩み”に囲まれた新橋から脱出できるのか?


 そんな悩みの掲示に囲まれて途方に暮れる。で、よくよく見てみると、掲示の脇にはちゃんと悩みを解決に導くヒントが書かれているではないか。

 曰く、「カラオケで使える、一瞬で歌が上手くなる方法」。はたまた、「知る人ぞ知る、隠れ家中華の名店」、「新たに挑戦したい!大人の習い事Top5」…。



 ほうほう、この動画を見れば、悩み解決につながるかもしれない。なんでも、この新橋の街中に溢れる掲示群はTikTokの動画をもとにしているのだとか。『SHIMBASHI 100 VOICES』として、実際に新橋で働く人たちのアンケートをもとに作られた、悩みの数々。そりゃ身につまされるのも当たり前である。



 そして、TikTokを見れば、これらのたくさんの悩みを解決する糸口が転がっているよ、というわけだ。TikTokなんて、流行っているのは知っているけれど、見たことはないし、そもそも若い人が楽しむものなんでしょう、と思い込んでいた。けれど、どうやらオトナになっても役に立つ情報が転がっているのかもしれない。

 ふとビジョンを見上げると、「体をケアするきっかけが、流れてくる。」というコピーが目に入った。ああ、そうそう。年齢を重ねると少しずつ体のことも気になってくるけれど、みんなどうしているんだろう。TikTokの動画は「10秒これ!首肩コリ解消」か。10秒でできるなら、ちょっと見てみてもいいかなあ。



 そう思ってせっせとアプリをダウンロードして検索してみると、なるほどなるほど、ほんの数十秒の短い動画で教えてくれるものだから、仕事の合間の気分転換のときにも使えそうだ。調子に乗ってどんどん見てしまうと、長編動画も出てくる。これは、週末に観てみたいかもなあ。

 ちなみに、今年やろうと思ったことがまだできていないというビジネスパーソン、アンケートでは実に60%(5分の3)に達するのだとか。


 “何かをやろう”と思ってもなかなかできないのがオトナの現実。でも、TikTokを眺めていたら、旅行、子育て、身体のケア。暮らしのちょっとしたTipsや、これなら始めたいかもと思う趣味まで…。ふむふむ。もしかすると現実を少し変えるきっかけを与えてくれるのが、TikTokなのかもしれない。



 それに、解決の糸口が転がっていると思ったら、突きつけてくる悩みも案外前向きに思えてくるものだ。だいいち、悩みというのは直視することが解決の第一歩、ですからね。



 そして、まだほとんどの悩みはまだ残っているけれど、少しだけ心が晴れた気持ちで空を見上げる。そうだ、そろそろ忘年会のお店、決めないと。その答えも、TikTokで見つかるかなあ……。

・SHIMBASHI 100 VOICES/TikTok

[PR企画:TikTok Japan | ライブドアニュース]