有明を完封し拳を握って笑みを浮かべる西日本短大付のエース中野

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 ◆九州地区高校野球準々決勝 西日本短大付4―0有明(29日・別大興産スタジアム)

 西日本短大付が有明を破り3季ぶりの4強進出を決めた。秋の大会に限れば1986年以来38年ぶりの4強となる。夏春連続甲子園出場のために大きな山を越え「ベスト4は非常に大きな意味があるというのは選手たちもわかっていた。その中で勝ち切れたのは大きな自信になると思います」と西村慎太郎監督は選手たちの頑張りをたたえた。

 両エースの好投で7回まで走者を出しながら得点を挙げられなかったが。8回3番斉藤大将(2年)の右中間を破る適時三塁打で2点をあげ続く4番佐藤仁(2年)の左犠飛で1点を追加。投げてはエース中野琉碧(るい・2年)が丁寧にコースを突く投球で完封した。「初戦は力んで制球が乱れていたので今日は力を抜いて投げました。失投は一球もなかったです」と中野はチームを38年ぶりの4強に導く会心の投球に胸を張った。