テレビ朝日 「ドクターX」出演の西田敏行さん追悼「優しい人柄に触れさせていただいて…本当に残念」
テレビ朝日は29日、都内の同局本社で定例社長会見を行い、17日に虚血性心疾患で亡くなった俳優の西田敏行さん(享年76)を追悼した。
篠塚浩社長は「西田さんは公開を控えている劇場版の『ドクターX』をはじめ、数多くの番組にご出演いただきました」と同局との関わりを振り返った。西田さんは同シリーズだけでなく、同局人気番組「
人生の楽園」にもナレーションとして出演していた。
続けて「報道局制作の『人生の楽園』ではお目にかかる機会があり、その優しい人柄に触れさせていただいていました。本当に残念でなりません」とした上で「お悔みと心よりの感謝を申し上げたいと思います」と追悼した。
西田さんは同局の「ドクターX」シリーズに出演。同シリーズは2012年10月に第1シリーズが放送され、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけが武器の外科医・大門未知子が主人公。西田さんは病院院長の蛭間重勝役として長年同作品を支えてきた。また12月6日には映画「劇場版ドクターX FINAL」(監督田村直己)の公開が控えている。
22日には同局で追悼番組「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」特別編を放送した。
今月8日には「劇場版ドクターX」の完成報告会見に出席していた西田さん。自身が演じた蛭間について、「蛭間重勝という役とこれでさよならするのかなと思ったら、ちょっと寂しいというか。そういう気持ちになりましたね」とし「役者をやっていて、いろんな役をいただくわけですけど、蛭間重勝っていう役は好きな役のベスト5に入る。ずっと蛭間重勝でいたいなっていう気持ちがあったもんですからね。終わるのが嫌だなって感じがしてました」と声を震わせていた。会見では終始いすに座ったままで共演者とのやりとりを繰り広げていた。