ペレスに中指を立てて挑発…ローソンの愚行を英メディアも糾弾「ファンにも不快な印象を与える」
ローソンは反省して謝罪したようだが…(C)Getty Images
F1メキシコGP決勝が現地時間10月27日に行われ、ポールポジションからスタートしたカルロス・サインツ(フェラーリ)が今季2勝目を飾った。2位にはランド・ノリス(マクラーレン)、3位にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が入った。
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各部門のタイトルの行方も注目を集めるとともに、ここに来て来季のシート争いも大きな関心事となっている。その中で、メキシコGPではレッドブルのシートをめぐってライバル関係にある、セルジオ・ペレス(レッドブル)とリアム・ローソン(RB)の間に不穏な空気が生じるアクシデントが発生した。
レース途中、両者が接近し激しいバトルが繰り広げられる中、ローソンが後方から迫ってきたペレスと接触。このアクシデントが響き、ペレスは最下位の17位でレースを終えた。一方のローソンも順位を上げられず16位に沈み、2戦連続ポイント獲得はならなかった。
またこの両者の接触後、周回を重ねている途中、ローソンがペレスに対し中指を向けるというアクションを行なっていたことが、オンボードカメラの映像に収められていた。この22歳の行為がレース後、大きな話題となったことは言うまでもなく、英メディア『F1 OVERSTEER』でも報じられている。
同メディアは、両者のトラブルを伝える記事を配信し、接触などの経緯を伝えながら、「ローソンがメインストレートでペレスを追い抜く際に、一瞬片手をステアリングから離してライバルに向かって何らかのジェスチャーをしたかのように見えるオンボード映像は、現地ファンにも不快な印象を与えるだろう」と見解を示している。
また、ペレスにとって母国レースだったことを強調する同メディアは、「メキシコシティGPは、レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスにとって、期待外れのホームレースとなってしまった」と説明。
さらに、もう一人のレッドブルのドライバー候補である角田裕毅(RB)も、スタート直後のクラッシュで早々に姿を消したと指摘しながら、「3人ともプレッシャーが高まっている状況が改めて浮き彫りになった」として、それぞれの今回のレース結果を強調。加えて「ペレスはレッドブルに来季のレースシートにふさわしい人物であることを証明するまで、残り4戦となった」と綴り、トピックを結んでいる。
地元のグランプリでも散々の結果に終わったペレスは、シート争いでさらに厳しい立場に立たされた。そして、姉妹チームであるレッドブルとRBだが、今回のローソンの一件は今後、さらに波紋を呼ぶことになりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]