九州は、台風21号の北上に伴い、11月1日(金)から2日(土)頃を中心に前線の活動が活発になり、季節はずれの大雨になるおそれがあります。雨の降り方に警戒・注意が必要です。

今日29日は前線やや北上

今日29日は、秋雨前線が九州の南の海上にのびており、フィリピンの東海上には大型で強い勢力の台風21号の渦を巻いた雲が広がっています。

今日は前線に向かって台風周辺の湿った空気が流れ込むため、夜にかけて秋雨前線が九州南部付近へやや北上する見込みです。九州は午後は次第に雲が厚くなり、雨が降りやすくなるでしょう。
また、九州の沿岸海上は北東の風がやや強く吹き、海上は波が高い所が多く、九州南部や大分県はうねりを伴うでしょう。強風や高波にご注意下さい。

台風21号の動き

今日29日午前9時現在、大型で強い勢力の台風21号はフィリピンの東海上を時速15キロで西北西に進んでいます。今後さらに発達しながら北西へ進み、31日(木)は沖縄の南海上で非常に強い勢力になるでしょう。その後、台湾へ向かい、11月1日(金)は中国華南付近で進路を北東へ変え、2日(土)は東シナ海で温帯低気圧に変わる見込みです。

九州へ近づく時は温帯低気圧に変わる見込みですが、大量の水蒸気を運んでくるため、九州付近に停滞する秋雨前線の活動を強めそうです。

1日(金)〜2日(土)は警報級の大雨のおそれ

明日30日は秋雨前線がいったん九州の南の海上へ南下し、九州は晴れる所が多くなるでしょう。31日(木)は初め晴れる所がありますが、湿った東風の影響で雲が増え、夜は雨が降り出す所がある見込みです。
そして、11月1日(金)から2日(土)は秋雨前線が九州付近へ北上するでしょう。そこへ台風21号の湿った空気が前線に向かって流れ込むため、前線の活動が活発化する見込みです。九州は季節はずれの大雨になるおそれがあり、雨の降り方に十分な警戒・注意が必要です。

3日(日)以降は天気が回復しますが、来週は中頃を中心に気温が大きく下がりますので、大きな寒暖の変化にも気をつけましょう。