ガザ地区停戦協議 仲介国エジプト“4人の人質解放後10日間の交渉”提案
パレスチナ自治区ガザ地区での停戦に向けた協議で、仲介国エジプトのシシ大統領が27日、2日間の停戦期間を設け、4人の人質を解放した後、10日間の交渉期間を設ける案を提案しました。
停戦協議をめぐっては、イスラエルの情報機関のトップが27日に仲介国のカタールを訪れ、アメリカのCIA=中央情報局の長官らと会談しました。停戦交渉が再開されるのはおよそ2か月ぶりです。
また、仲介国エジプトのシシ大統領は27日、まず2日間停戦し、ハマス側が人質4人を解放した後、イスラエルで収監されているパレスチナ人を釈放し、さらに10日間の交渉期間を設ける案を提案したと明らかにしました。一部のアラブメディアはハマス高官の言葉として、ハマスがこの案を歓迎したと伝えています。
こうしたなか、イスラエル議会は28日、UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関のイスラエル国内での活動を厳しく制限する法案を審議する見通しです。これに対し、日本、イギリス、フランスなど7か国は「深刻な懸念」を表明する共同声明を発表しました。イスラエルに対し、「UNRWAの人道支援やサービスの提供を円滑にする責任を果たすことを強く求める」としています。