鹿児島読売テレビ

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 衆議院選挙は保守王国の鹿児島で自民党が1勝3敗という衝撃の結果でした。専門家は「自民党の看板で戦った候補は政治とカネの問題が大きく影響した」と分析し当選した議員に対して「政治への信頼回復」に向けた取り組みを行ってほしいと述べました。

(鹿児島大学藤村一郎准教授)
「非常に激しい戦いが繰り広げら れたので非常に面白い選挙だっ た。 鹿児島もやはり非自民 立憲が 活躍したということだ」

政権選択とされた衆議院選挙。自民、公明の与党が派閥の裏金事件による逆風にさらされました。

 県内では3つの選挙区で自民党の公認候補が敗れ1955年の自民党の結党以来最も少ない1議席にとどまりました。

(鹿児島大学藤村一郎准教授)
「やはり政治とカネの問題が大きく影響していると言わざるを得ない。実感として給料が減っている感じがある物価が上がっていて。そんな時に政治とカネの問題が起きてしまった。そういう意味では自民党の看板が影響せざるを得なかった」

鹿児島3区では現役の大臣が敗れるという結果に。比例復活もかないませんでした。

(記者)
「大臣が選挙区で落選するのは 政権にとっては激震なのではないですか」
(鹿児島大学藤村一郎准教授)
「そうですね。 あることはあるがそうたくさんあることではないので(政権に)迷いが生じるような結果だと思う。国会議員じゃなくても大臣は務まるが退かれる可能性もゼロじゃない」

 自公連立政権は過半数割れとなり、自民党は歴史的な大敗となりました。

(鹿児島大学藤村一郎准教授)
「過半数を割ればですよやはり森山幹事長の責任問題という ことを言い始める議員も出てく ると思う」

 県内の投票率は53、49%で前回を4・22ポイント下回りました。半数近くの有権者が棄権し政治への意思を示しませんでした。

(鹿児島大学藤村一郎准教授)
「自公が過半数割るかもしれないという選挙の中であっても投票率が下がるということは非常にまずい。政治に対する諦めがあったり政治に対する関心が本当に小さくなってしまっている。政治が疑われているので当選議員には国民が政治を信頼できるような振る舞いや政策立案をしてほしい」

 鹿児島大学の藤村准教授は当選した議員には掲げた公約をしっかり行っているかを発信し政治への信頼回復に向けた取り組みを行ってほしいと述べました。